40歳前後の「超就職氷河期世代」が「フリーランス」ブームを牽引している当然の理由

Business Journal / 2018年10月3日 19時0分

 必要なときにだけ人を確保したい企業側、「社畜社会」に縛られたくない働く側。ここで需要側と供給側の利害が一致するのである。

●フリーランスにとってインフラが整う

 最近では、「ランサーズ」や「クラウドワークス」などの仕事探しサイトや、SNSなどのコミュニケーションサイト、クラウド型の会計ソフトや請求書発行ソフトなど、フリーランスとして働く上でのインフラとなるものが次第に整ってきている。また、ノートパソコンの性能の進化や、公衆無線LANや高速データ通信の発展などもフリーランスを後押ししている。

「クラウドソーシングは報酬が低い」とはいわれるものの、そこから単価の高い仕事を直接受けるようになり、フリーランスとして仕事を増やしていくというルートもあるのだ。現実には、フリーランスになったからといって嫌なことがなくなる、ということはない。報酬の未払いもあれば、ハラスメントを受けることもある。だが、フリーランスの業種によっては、個人加盟の労働組合が相談を受けてくれる。たとえばライターやデザイナー、イラストレーターであれば、出版労連傘下の「出版ネッツ」という組合が相談を受けている。

 たしかに「フリーランスブーム」には危うい面もあるが、その主たる担い手が「氷河期世代」であることを考えると、こういったブームが起こるのは当然といえよう。「自己責任」を強いられ、「信賞必罰」であっても「信賞」はなく「必罰」のみであり、給料は上がらず会社でのいじめはひどい。そんななかでノマドブーム以来続くフリーランスブームの流れは、日本の企業社会が変わらない限り、必然的に続くのではないだろうか。
(文=小林拓矢/フリーライター)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング