「日本車は古い」中国で“ジャパンパッシング”が深刻化?猛烈なEV化に乗り遅れ

Business Journal / 2018年12月7日 12時0分

 ここ数年、世界のなかでも特にNEVの普及に積極的とされていた中国だが、全中国での新車販売台数に占めるNEVの割合はまだまだほんのわずかといえる状況。北京市などでは数年前からEV(電気自動車)タクシーが多く走るなどし、今年春に訪れた際にはEV路線バスも多数走っており、その普及スピードの速さに驚かされたが、まだまだ全中国レベルで同じような状況になっているというわけではない。

 そして今回、広州市を訪れると、路線バスのNEV化(EVとPHEV)が進み、中心市街地では大半がNEVになっていた。タクシーも地元の広州汽車だけでなく、北京福田汽車のEVタクシー車両の普及が進み、一般車両も急速にNEVが幅を利かせていた。1年前にもショー取材で同じ時期に広州市を訪れたが、その時は路線バスやタクシーのNEVはほとんどなく、一般車両でもたまに見かける程度だったので、この1年で急速にNEVが普及したようだ。日本では考えられないスピードで中国のNEV化は進んでおり、驚かされた。

 NEV規制がスタートする19年まであとわずかのタイミングで今回の広州ショーは開催されたので、中国民族系メーカーの展示車はNEVが目立っていた。プレスデー(メディア関係者のみ入場できる日)には地元メディアが積極的に民族系メーカーのNEVを取り上げており、その様子は違和感を覚えるほど熱心なもので、政府から「NEVを積極的に紹介するように」との指示があったのかと感じるほどであった。

 欧米や日系、つまり外資系メーカーはNEVについては少々静観している様子が目立っていたが、欧米と日系ではそのスタンスに大きな違いがあるように見える。欧米メーカーはすでに中国内外でPHEVやEVを積極的にラインナップしているし、中国のNEV規制スタートに備え、NEV生産のために新たに中国民族系メーカーと合弁会社を立ち上げるメーカーなどもあり、“準備万端”の構えとなっている。

 しかし、日系メーカーはオリジナルの市販EVを展示していたのは日産自動車のみ。トヨタ自動車はオリジナルEVこそないものの、カローラおよびレビンのPHEVは展示していたが、18年春に初披露したのにいまだ市販には至っていない。本田技研工業(ホンダ)は東風本田、広汽本田ともに積極的にEVをショーデビューさせたが、それらも市販には至っていない。全体で見ると、どうにも出遅れイメージがぬぐえないのである。

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