ソフトバンク、通信障害とダブル危機…盟友・ファーウェイを米国が世界から排除

Business Journal / 2018年12月8日 17時0分

 日本は19年から5Gの導入を進め、20年の東京オリンピック・パラリンピックまでに実用化を目指している。そのため、3大キャリアは基地局メーカーなどと実証実験を行っており、すでに一部で設備が導入済みだ。NTTドコモはノキア、KDDIはエリクソンと実証実験を進めており、前述のようにソフトバンクはファーウェイと組んでいるという構図だ。

 中国と5G覇権を争うアメリカにとって、やっかいなのは入れ替わりの激しい端末よりもインフラである基地局のほうだろう。そのため、今後はファーウェイの基地局を狙い撃ちにするかたちで制裁などの標的にしてきてもおかしくない。これは極論だが、ファーウェイやZTEの基地局や設備を使用している通信会社は「セキュリティ上の問題」を理由にアメリカとの通信が遮断される可能性もある。アメリカとは電話ができず、インターネットにも接続できないというわけだ。

 いずれにせよ、孟容疑者の逮捕でアメリカを中心とする世界的なファーウェイ排除が加速することは間違いなく、5Gをめぐる米中の対立が激化すると思われる。そして、ファーウェイと通信障害という2つの問題に悩まされるソフトバンクは上場を前に危機に直面しているといっていいだろう。
(文=渡邉哲也/経済評論家)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング