串かつ田中、“更衣室盗撮”事件でも、なぜか批判免れた理由…鳥貴族と真逆の対応が成功

Business Journal / 2018年12月28日 19時0分

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 いま勢いがある居酒屋「串カツ田中」で、衝撃的な事件が起きた。盗撮事件だ。串カツ田中ホールディングス(HD)が12月21日に公表したニュースリリースによると、横浜市内のフランチャイズ(FC)店の4店舗で、従業員に知らせずに監視カメラが更衣室兼事務所に設置されていたという。

 カメラが設置されていたのは、串カツ田中の「新横浜店」「希望ヶ丘店」「上大岡店」「菊名店」の4店舗。加盟店側は、過去に自社が経営する飲食店で金品盗難の被害があったため、盗難防止の観点から監視カメラを設置したと説明しているという。

 串カツ田中HDは、たとえ盗難防止のためとはいえ、従業員に知らせていなかったことから盗撮行為にあたると判断。同社は4店舗を運営していた横浜市内のFC加盟店と契約を解除するとし、22日に4店舗の営業を停止した。15日にカメラは撤去済みという。

 衝撃的な事件だが、防犯目的だった(と加盟店側が主張している)ことと、串カツ田中HDの断固たる処置が奏功し、世間の反応は割と穏やかなものだったように思う。

 また、今回のニュースリリースでの説明が非常に丁寧だったことも奏功したと考えられる。事実の内容や経緯、原因、対策などについて詳細がきちんと公表されていた。筆者はそれに誠実さを感じた。そういった丁寧な対応が消費者に伝わったことで、穏やかな反応にとどまった側面がありそうだ。

 他社と比べても、対応は丁寧だったように思う。たとえば、居酒屋チェーン「鳥貴族」では、男性店長が女性店員の着替えを盗撮したとして、運営会社の鳥貴族が店長を6月付で懲戒解雇にするという事件が起きているが、同社が公表したニュースリリースでは、事件が起きたことと懲戒解雇処分を行ったことを、わずか数行で淡々と記しているだけだ。これと比べると、串カツ田中の丁寧さが際立っている。こういった丁寧な対応は、消費者の反発を和らげたほか、回り回って業績にも好影響を与えたと考えられる。

●禁煙化で客離れ→大幅増収へ

 串カツ田中HDの業績は好調だ。2017年12月~18年8月期の連結決算は、売上高が54億円、純利益が3億円3500万円だった。連結決算に移行したため単純比較はできないが、実質増収増益だ。

 店舗数が42店増えたほか(同決算期末の店舗数は208店)、既存店売上高(直営店)が好調だったことが寄与した。既存店売上高は、5月と6月こそ前年同月を下回ったものの、それ以外の7つの月で前年を上回った。

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