韓国のレーダー照射は「危険行為」に該当せず…根深い韓国軍の反日姿勢、日本を仮想敵国化

Business Journal / 2019年1月9日 21時0分

 もしロシア艦が日本の艦船、航空機に対し火器管制レーダーを向けた場合、日露海上事故防止協定では、それは禁止対象になっていないため、日本が抗議しても反論される。一方、そうした協定がまだない中国、韓国に対しては抗議するという変なかたちになってしまう。

 今後、中国、韓国とも海上事故防止のために、禁止とする危険行為を具体的に描いた協定を結ぶことが望ましいが、ロシアとは禁じ合っていない行為を中国、韓国とは互いに禁止とするのは整合性に欠ける。ロシアに対しても火器管制レーダー照射を禁じるように協定改定を持ち掛けても、ロシアは米国はじめ多くの国々と同様な協定を結んでいるから変えるのは困難だろう。

●米ソ海軍は危険視しなかった

 1972年に米ソが結んだ協定は今日の実態にそぐわない点がある。協定で「ミサイル発射装置を指向する」ことを禁じたのは、当時の対空、対艦ミサイルは発射機に装填し、目標の方向に向けて発射するものがほとんどだったからだ。

 だがその後、艦載ミサイルの多くは甲板に埋め込んだ垂直発射機に入れて多数を立てて並べ、まず真上に発射されてから目標に向かうコースをとるものが主流となった。ミサイル発射装置を他国の艦や航空機に「指向」しなくても発射できる現在では、火器管制レーダーの照射に昔よりも敏感にならざるを得ない。

 韓国の「広開土大王」型駆逐艦も、対空ミサイル「シースパロウ」16発を入れた垂直発射機を艦首に装備している。だが垂直発射機は、ミサイルの数だけずらりと並んだハッチを開けなければ発射はできない。火器管制レーダーで相手の艦や航空機を照射し続け、かつ垂直発射機のハッチを開けたなら、攻撃の構えを示す「模擬攻撃」に当たるだろう。もちろんハッチを開けたか否かは近距離でないとわからないが、以前でもミサイル発射機がどちらを向いているかは遠方からはわからなかった。

 米ソ海軍が激しい突っ張り合いをしていた時期には、砲やミサイル発射機を向けることもあったほどだから、当然火器管制レーダーで相手の艦や航空機を照射することは日常的に起きていたはずだ。だが、それが米ソや日露間の海上事故防止協定で「危険行為」として禁止されていないのは、激しい威嚇合戦に慣れた米ソの海軍士官たちにとっては取るに足らない行為で、さして危険とは思わなかったためだろう。

 私も冷戦当時に何度も朝日新聞社機で日本近海のソ連、米軍軍艦に接近したが、米艦の火器管制レーダーのパラボラアンテナが、きちっとこっちに向いて追尾を続けたり、レーダーと連動するソ連艦の高角砲がこちらの行動に合わせて一斉に向いてくるのを見つつ、周辺を飛び回った。身元不明の小型ジェット機が接近すれば相手の軍艦がそうするのも当然で、「なかなかしっかり警戒をしているな」という以上の感覚はなかった。

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