女性誌の付録なし小型版、なぜ大人気?出版社が一様に口を閉ざす理由

Business Journal / 2019年1月16日 8時0分

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 コンビニエンスストアの雑誌コーナーで目を引く、ファッションや美容を扱った女性誌。数年前から、この女性誌を一回り小さくした“ミニサイズ版(バッグサイズ版)”が並ぶようになったのをご存じだろうか。

 このミニサイズ版、基本的には通常版をそのまま小さくしただけで、価格もやや割安な程度だ。しかし、入れ替わりが激しいコンビニに並んでいる以上、それは一定の需要があるということ。では、誰がミニサイズ版の雑誌を買っているのか。

●手軽さが大好評…出版社の本音と建前

 まず、バッグサイズの女性誌を発行する出版社に意図や狙いを聞いてみたが、いずれも口が重く、取材を受けてくれない。

 そこで、女性向けウェブサイト「サイゾーウーマン」で「女性誌速攻レビュー」を連載する女性ファッション誌の専門家・ルイーズ真梨子さんに聞いてみると、出版社がバッグサイズ版について口が重い理由が見えてきた。

「バッグサイズ版は、『サイズを小さくすることで持ち運びやすくなり、職場などでシェアしやすい』という理由で発売されています。でも、それはあくまでも建て前で、実際は“出版不況”の雰囲気を出したくないだけ。本音では、『ミニサイズにすることで、スマートフォンや電子書籍の手軽さに対抗したい』というのが一番の理由でしょう」(ルイーズ真梨子さん)

 バッグサイズ版の初登場は、2012年までさかのぼる。30代女性向けファッション誌「Domani(ドマーニ)」(小学館)の12年6月号が元祖だという。

「『荷物が多い働く女性たちのために持ち運びやすい雑誌を』というコンセプトで、内容はそのままにサイズだけを縮小した『Domani』が発売されたんです。すると、『小さくて軽い』『読みやすい』と読者に大好評。その後、後を追うようにバッグサイズ版を発売する女性誌が増えていき、13年にはほとんどの女性誌の間で一般化しました」(同)

 確かに、「Domani」の発行元である小学館は同時期にファッション誌の「AneCan(アネキャン)」「Oggi(オッジ)」、美容誌の「美的」など、立て続けにバッグサイズ版を発売している。

「バッグサイズ版といっても、内容は通常版とまったく変わりません。ただし、サイズがA4からB5サイズに縮小されたことで重さが半分程度になりました。重くて持ち運びにくい女性誌が一気に手軽な雑誌になったんです」(同)

●付録なしでも絶好調…裏に「隠したい」願望?

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