あなたの会社のネット活用がいつまでも成果が出ない理由…SEOやSNS対策の限界

Business Journal / 2019年1月19日 8時0分

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●ネット上でしか見えないマイクロ市場

 インターネットの登場により、すべての業界において、競争のルールが変わりました。2000年代には、YahooやGoogleという検索エンジンが流行し、誰もが何かを調べたり、商品を通販で購入したりするために、検索エンジンで検索をするようになりました。検索エンジンには膨大な数の消費者が集まるようになりました。それに気づいた一部の企業は、検索エンジン上で上位に表示されることにより、多くの見込み客を自社サイトに誘導するSEO(=Search Engine Optimization;検索エンジン最適化)に取り組みました。SEOに成功した企業は、たくさんの見込み客を独占しました。ネットショップなどは、検索エンジンで上位に表示されるだけで、売上が数倍にもなったものです。

 しかし、あっという間にウェブサイトは当たり前のものになりました。たくさんの消費者に対して、ウェブサイトを利用する企業が少なかった頃は、見込み客を独占することができましたが、今やウェブを活用しない企業はありません。検索エンジン上の競争倍率は実店舗の競争倍率を超え、今や検索エンジン上こそもっとも競争の激しい場所となりました。たくさんの選択肢が用意されたなかで、検索エンジン上で1位に表示されても、見込み客はそれほど誘導できなくなりました。「1位でも生き残れない」。これが究極の競争の行きつく先なのです。

 さらに、ソーシャルメディア、スマホの普及により、消費者の消費プロセスはとても複雑になりました。消費者は検索エンジンだけに依存せず、ウェブサイトをもっと多角的に利用し、実店舗やマスメディアの情報と比較しながら、複合的に消費行動をとるようになりました。その結果、競争はインターネット上にとどまらず、実店舗やあらゆるメディア、消費者接点を巻き込みました。インターネットを活用した集客は、SEOであっても、SNS活用であっても、スマホ集客であっても、もはや大した効果を発揮しません。

 従来のインターネット集客のセオリーでは成果を出すことが難しくなりました。そんななかで、マーケティングオートメーション、AIというような、新しいトレンドに飛びつきたくなります。しかし、それらを活用したところで、もはや大した成果につながらないことは目に見えています。なぜなら、本質的な問題は、集客が足りないことでも、ウェブサイトが使いづらいことでもなく、商品、サービスに優位性がないことだからです。競合と比較されるなかで、消費者に「選ばれる理由」がないのです。

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