宅見勝射殺事件、五代目山口組・渡邉芳則組長の指示だった!21年目の真相告白

Business Journal / 2019年1月23日 21時0分

――関連書といえば、作家の山平重樹さんの評伝『最強武闘派と呼ばれた極道 元五代目山口組若頭補佐 中野会会長 中野太郎』(かや書房)も、ほぼ同時期に発売されました。

宮崎 出版のタイミングは本当に偶然だったのですが、相乗効果も出てよかったのではないでしょうか。中野さんが語り切れなかった部分もあって、おもしろいですよ。

●ヤクザが意外に“スピリチュアル好き”な理由

――『悲憤』には中野さんの臨死体験も書かれていて、興味深かったです。

宮崎 インパクトありますよね。ああいう世界は本当にあるんだなぁと私も驚きました。お話を聞いていて、「それ、まえがきに入れましょう」となりました。大物ヤクザも三途の川を渡りかけたのか、と。

 もっとも、斬った張ったの世界にいるせいか、けっこうスピリチュアルな話が好きなヤクザは多いです。人を殺すことがどういうことなのかを、ちゃんとわかっているんですね。

 ヤクザは人をバンバン殺すイメージが強いと思いますが、実際にはそうでもありません。きちんと後先を考えているんです。自分だって長い懲役に行かなくてはならないし、組織にも迷惑がかかりますからね。

 そもそも殺人事件は年々減っていますが、その半分以上は親族による殺人です。老いた連れ合いや障害のある子どもの将来を悲観してとか、親にうるさく言われた子どもがブチ切れて……とかね。

――確かにそうですね。『悲憤』でも、中野さんは宅見さんの銃撃について毎日悩んでいたことを明かされています。

宮崎 はい。殺人はそれだけ重いことなんです。大きな数珠のブレスレットをつけているヤクザは多いですが、これは中野さんが最初に始めたのだと、竹垣さんから聞きました。

 迷信といえばそうかもしれませんけど、ヤクザは人知を超えたものをけっこうマジメに大切にしていますね。生首や幽霊などの縁起の悪い絵を刺青の柄に選ぶのも、“厄落とし”の意だと聞いています。

●射殺の数日前に宅見氏と語った内容とは

――殺害された宅見若頭は「経済ヤクザ」として知られ、元弁護士の山之内幸夫さんや田中森一さんなどカタギとも広い交流がありました。宮崎さんも宅見さんと交流があったそうですね。

宮崎 はい。1992年に施行された暴対法(暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律)について宅見さんから意見を求められたことがあり、何度かお話しする機会がありました。宅見さんに限らず、大物ヤクザはカタギに対して偉そうにすることはないので、普通にお話しする間柄でした。

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