“カラス不毛の地”大阪に大量の生息地発見!大阪市立長居公園“もぎり取られた枝”の怪奇

Business Journal / 2019年3月31日 20時0分

 みなさんそろってハシブトガラス【編註】だ。さぁて、何羽いるでしょう?
(正解:3羽、ひょっとしたら4羽)

【編註】クチバシが太いのが「ハシブトガラス」、細いのが「ハシボソガラス」。愛好家は「ブト」「ボソ」と呼んでいます。詳しい違いは、wezzy版の第1話を見てね!

 このあたりは、売店や自動販売機、ベンチもあって、人々の憩いの場となっている。昼どきだったこともあって、コンビニのパンをかじる作業着姿のおじさん、子連れのママ、デート中と思しきカップルなどが思い思いの時間を過ごしている。

 さっきの駅伝大学生も広場でくつろぐ人もカラスにほとんど注目しないが、その裏ではカラスも同じ空間で冬の晴れの日を謳歌している。まるで両者の世界が、2つのレイヤーに分かれているみたいだ。

 木の上で待機していたハシブトの一団は、まるで順番が決まっているかのように交替で地面に降り立ち、落ち葉をかき分けて何かを捜索している。

 何やら、黒い小さな実のようだ。箸で豆をつまむように、そっとクチバシで挟んだ。うれしそうにファサっと翼を鳴らして、枝に飛び乗る。

 周辺には同じような黒い実が鈴なりだった。ひとつちぎって口に含んでみると、ミントのような清涼感と、ハーブのような香りとちょっとした苦味。日常生活で食べたことのない味だ。

 どうやらカラスのお気に入りのようだ。もしカラスの世界の雑誌に、「今食べるべき、公園グルメ」特集があったとしたら、ベスト3にはランキングされたであろう。

後から知ったことだが、この正体はクスノキの実。クスノキの樹皮は、タンスの防虫剤として知られる「樟脳」の原料となる。確かにそれっぽい。カラスは自然の防腐剤を食べることで、身体に虫をつかなくしているのだろうか。だとしたら、合理的なナチュラリストだ(まぁ、野生動物はすべて生粋の自然主義者ですけど)。

●切断されたクスノキの謎

 ところで、そのクスノキの下では、ちょっと不思議な現象が起きている。さまざまな場所で、まだ若くて元気な枝がボトボトと大量に地面に落ちているのだ。

 だいたい枝の先っぽの部分。葉も茎もピンピンしているので、病気や枯れたわけではなさそうだ。最初は公園の剪定作業で切られたものかと思ったが、刃物で切ったにしては断面が粗い。いつまでたっても回収に来ないし、クスノキだけ刈るのは不自然だ。

 もしかして、き、君たちの仕業……?

 私は思う。十中八九、カラスがクスノキの枝をクチバシでちぎって落としたのだと。

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