“カラス不毛の地”大阪に大量の生息地発見!大阪市立長居公園“もぎり取られた枝”の怪奇

Business Journal / 2019年3月31日 20時0分

 こんな仮説を立ててみた。

 クスノキの実は、枝からちぎることもできるが、それだと不安定だし引きちぎった衝撃で他の実が地面に落ちてしまう。地面に落ちた実を探すのは面倒だ。だったら、まずは枝ごと地面に落とし、それからゆっくり一つひとつもぎ取ればよいではないか。

 これがもし正解だとしたら、なんてすばらしい「段取り力」なんだ! 興奮冷めやらぬまま、園中心部にある「郷土の森」ゾーンへ。

 郷土の森には売店や施設がないせいか、人通りもまばら。楽器の練習にはちょうどいいのか、自転車をかたわらにとめた女性が、フルートでクラシックらしき曲を奏でている。背中をこちらに向けているので、表情まではわからないが、後ろでひとつに束ねた髪はカラスの濡れ羽色のようなきれいな黒だ。鳥は耳がいいから、フルートの音色も気持ちよく感じるのかなぁ。

 おかしの袋を取り合って、じゃれ合う2羽。袋を持ったほうは死守したいみたいだけど、奪うほうはちょっかいを出しているようにしか見えない。数分後には、2羽で並んで肩を寄せ合っていた。なんだ、仲良しじゃん。

竹ぼうきの下をつつきまくって、「ここに虫が隠れているんじゃ?」と気になってしかたない子も。でも、足元が不安定なほうきの乗り心地を楽しんでいるようにも見える。

 わたしが地面に這いつくばって撮影していたのが気になったのか、「ん、何かあった?」と気のイイ上司のように、こちらに首をもたげた係長ふうブトさん。私が動かずにいたので、しばらくそばを離れなかった。カラスがそばにいてくれるなら、ここの木になってもいい。

 大阪には、ちゃんとカラスの集う楽園があった。

 だが、出会いはこれにとどまらなかった。帰りにふらりと立ち寄った園内の自然史博物館にも、また極上の穴場が展開していたのである。博物館といえばミュージアムショップ、そこにはカラス愛にあふれたグッズや製作者さんが待っていました。後編に続きます。
(文=吉野かぁこ)

●吉野かぁこ(よしの・かぁこ)
カラス恐怖症だったはずが、ひょんなことからカラス愛好家の道を突き進むことに。カラス愛好家のための「カラス友の会」主宰。カラス雑誌「CROW'S(クロース)」発行人。広がれ、カラ友の輪!<twitter:@osakequeen>

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