中学受験「多様化」の実態とワケ…英検準1級並み、プログラミング、AIについてプレゼン

Business Journal / 2019年4月5日 11時0分

 学校選択に関しても、大学進学実績や偏差値を物差しとする従来の価値観で、難関校を目指す層。偏差値は見つつも、大学進学実績ではなくアクティブラーニングなどを取り入れた21世紀スキルの育成を重視する学校を選択する層、偏差値や進学実績ではなく、人間力の養成のための豊かな環境を重視する層と、親の価値観が多様になってきていると感じる。

 従来の知識レベルを問う問題で測れるのは、人の能力のごく一面でしかない。国内においても外国人労働力なしには経済が成り立たないといわれている今、多様性は今後の社会の重要なキーワードだと思うが、その価値観が広がるためには、まず人を多面的に捉える視点と学校教育のなかで、子どもたちの能力を多面的に測る指標が不可欠ではないだろうか。今、日本の教育が、画一的ではなく個々の子どもに応じた多様な扉を開くことができるかどうかが問われている。

 中学受験で広がる新タイプ入試は、これまでの学力テストでは拾えなかった、新しい価値観を持った層をすくい取り、多様な能力を持った子どもたちを受け入れるひとつの突破口になるのかもしれない。
(文=中曽根陽子/教育ジャーナリスト、マザークエスト代表)

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