大人気の美顔ローラー「リファ」販売会社、一瞬で利益7割減の理由…中国EC規制の激震

Business Journal / 2019年4月10日 6時0分

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 中国で越境EC(電子商取引)などのインターネット通信販売が拡大を続けてきたが、急ブレーキがかかった。

 2019年1月1日に「電子商取引法」が施行されたためだ。個人・法人・非法人組織にかかわらず、電子取引業者の登録を義務づけた。違反者には罰金が科せられる。

 これにより大打撃を受けたのが「代購」と呼ばれる仕事だ。中国のネットユーザーから注文を受けて商品の代理購入を行う個人事業者のことだ。隆盛を極めた代購ビジネスは終息することになる。

 それだけではなく、一般の旅行客にも影響が出る。個人が入国する際に持ち込める商品の限度額は5000元(約8万円)以下とされ、これを超えると課税対象になる。

 日本を訪れる中国人観光客は、親戚や知人から頼まれて化粧品や市販されている医薬品を大量に買い求めてきた。だが、8万円以上買えば課税対象になることから、買い控えが起きた。

●美容ローラー「リファ」のMTGの純利益が74%減

 中国のEC規制の影響が、日本企業の決算に影を落とした。

 18年7月に東証マザーズに上場したばかりの、美容・健康器具を販売するMTG(9月決算)は、18年10~12月期連結決算の売上高が前年同期比12%減の140億円、営業利益は68%減の12億円、純利益は74%減の7億円だった。

 減収減益の要因は、中国のEC規制強化に備えて、買い控えが進んだためだ。人気商品である美容ローラー「ReFa(リファ)」は、日本国内や韓国の免税店で、転売を目的にまとめ買いする需要があったが、これが急減速した。

 19年9月期の通期業績は、売上高の700億円(前期比16%増)、営業利益が98億円(同10%増)、純利益は63億円(同14%増)とする従来予想を据え置いた。2ケタの増収増益を見込んでいるが、株式市場は懐疑的だ。

 MTGのIPO(株式公開)初値は、公開価格の5800円を2割上回る7050円、18年7月12日には8120円の上場来高値をつけた。09年に発売した「リファ」が累計700万台を超えるヒット商品になったことで、株が買われた。18年9月期のブランド別売上高で「リファ」は同社全体の売り上げの53%を占めた。特に中国からの観光客に人気で、中国人のショッピングの定番品となった。

 だが、インバウンド(訪日客)需要の減退により大幅な減益になったことから、個人投資家の売りによって株価は急落。3月25日には上場来最安値の2179円を記録、高値の3割以下に落ち込んだ。

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