ハスラーやジムニーなどスズキ車のデザインが、本末転倒な他社をあざ笑うかのように自由な理由

Business Journal / 2019年4月10日 8時0分

 それでも、各車はデザイナーの斬新なアイディアがうまく生かされ、先進さや楽しさ、合理性、機能性などのアピールが純粋に表現されている。その自由さは、まるで他社が自前のフィロソフィに縛られ、結果として魅力のない商品になっているのをあざ笑うかのようである。

 もちろん、デザインフィロソフィを打ち出すこと自体は悪いことじゃない。かつて「日本車には個性がない」と言われ続けた時代があったわけで、じゃあ欧州勢のように統一したデザインにしようと思うのは自然な発想だ。

 けれども、肝心なのはその内容と取り組み方が的確であるか否か。今のところ、唯一マツダだけはいずれもが的確で企業としてのブランディングに成功しているけれど、その他のメーカーは例の「顔」を筆頭に、テーマが理屈先行で本末転倒状態に陥っている。

 デザイナーにとっての幸せがどこにあるのかは「?」だけど、僕らユーザーにとっての幸せは豊かな個性と高い機能を備え、かつ長く愛着を持てるクルマの登場だ。スズキ車を見れば、それは決して難しいことじゃないと思うんだけれど。
(文=すぎもとたかよし/サラリーマン自動車ライター)

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