菊池雄星の松ヤニ疑惑と米大リーグにはびこる日本人差別問題…イチローや田中将大も餌食

Business Journal / 2019年5月11日 18時0分

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 日本球界からシアトル・マリナーズに移籍した、メジャーリーグ1年目の菊池雄星投手。5月8日(現地時間)に行われたニューヨーク・ヤンキース戦で、禁止されている“松ヤニ”を使用したのではないかと話題を呼んでいる。

 松ヤニ疑惑が持ち上がったのは、テレビカメラが菊池投手をアップでとらえたときのこと。帽子のツバの裏側が茶色く汚れていたため、指につけた松ヤニが付着したのではないかというのだ。松ヤニは滑り止めの役割を果たすため、メジャーだけでなく日本でも使用が禁止されている。現地記者によると、ヤンキースのアーロン・ブーン監督は汚れに気づきながらも抗議はしなかったという。

 松ヤニを使用したのであれば違反行為に違いないが、現地メディアの論調は菊池投手を糾弾するようなものではない。ウェブ版「NBC Sports」の記事は「すべてのチームのピッチャーが使用している」と明言し、打者も頭部にボールが飛んでくる可能性が低くなるため「使用を気にしていない」と伝えている。

 一方、野球ファンの心境は複雑なようで、インターネット上には「暗黙の了解ということ? モヤモヤしますね」「程度の差こそあれ、ほかの選手もやっているということか」「みんな、自分の首を絞めることになるから菊池を責められないんだな」「ヤンキースが気づいていながら抗議しなかったって、なんか闇が深そう」という声が続出した。

 もちろん、過去に“ルール違反”を犯して厳格な処分を受けた選手は多い。たとえば、飛距離を伸ばすため軽量化された“コルクバット”は日米ともに使用が禁止されている。ところが、2003年に前年の本塁打王であるサミー・ソーサ選手のバットが折れた際にコルクが見つかり、ソーサ選手は退場処分を受けた。

 日本では、11年に中日ドラゴンズ(当時)の井端弘和選手が日本人初のアンチ・ドーピング規則違反者となった。目の治療薬に禁止薬物成分が含まれており、除外申請にミスがあったため違反と認定。井端選手にはけん責処分と始末書提出、球団には制裁金300万円が科された。

 今のところ菊池投手の疑惑は不問に付されそうだが、一方で「いつ手のひらを返されたり、何かあったときに蒸し返されたりするかはわからない」と懸念を示すのはスポーツライターだ。

「メジャーでは人種差別ともいえる行為が横行しているのが現実です。あのイチローでさえ、試合中に観客から暴言を受けたほか、アイスやコインを投げつけられた経験を明かしています。1年目に“レーザービーム”を見せて伝説となった試合でも、その直前まで観客席から物が飛んできていたそうです。また、打席で構えに入る前に体の近くにボールを投げられるなど、嫌がらせとしか思えないような目にも遭っています。

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