ドトール、ついに客離れが深刻化…「居心地いい」コメダが怒涛の出店攻勢で猛追中

Business Journal / 2019年5月21日 7時0分

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「コメダ珈琲店」と「ドトールコーヒーショップ」で、明暗が分かれている。

 コメダを運営するコメダホールディングス(HD)の2019年2月期連結決算(国際会計基準)は、売上高が前期比16.7%増の303億円、営業利益が5.0%増の75億円だった。増収増益を達成した。特に売上高は大きく伸張している。

 一方、ドトールを運営するドトール・日レスHDの19年2月期連結決算は、売上高が前期比1.5%減の1292億円、営業利益は1.9%減の101億円だった。減収減益だ。18年2月期まで8年連続で増収を達成していたが、ここにきて一転して減収となった。

 コメダは店舗数が大きく増えている。19年2月末時点の国内店舗数は1年前から43店増えて828店となった。現在青森県以外の全ての都道府県に出店しており、6月に予定している青森県での出店で47都道府県すべてでの展開が完了する。コメダは1968年に名古屋市内で1号店が誕生。近年は知名度が大きく高まり、出店が加速している状況だ。

 一方、ドトールの19年2月末時点の国内店舗数は1113店。1年前からは13店減った。長らく1100店台で概ね横ばいで推移しており、成長が見られない。1号店が誕生したのは1980年。コメダより後発だが、積極的な出店で店舗数は急速に増え、04年には国内1000店を達成した。だが、それ以降は伸び悩んでいる。00年代中頃から現在までは1100店台で横ばいが続いている状況だ。

 コメダとドトールはフランチャイズチェーン(FC)加盟店の割合が高いことが特徴となっている。そのことは店舗数の伸びに大きく関係している。コメダ(国内)のFC比率は97%、ドトール(同)は83%と高い。一般的に、直営よりもFCのほうが出店スピードを加速しやすい。こうした原理が働き、ドトールは早くから店舗数を伸ばすことに成功し、コメダも近年、急速に伸ばしてきている。

 コメダHDは出店の面で好調だが、既存店のFC向け卸売売上高も好調だ。3月は前年同月比6.2%増で、10カ月連続で前年を上回った。通期ベースでは、19年2月期が前年比6.4%増と大きく伸びている。それ以前はマイナスが続いていたが、一転して大幅増に転じた。

●客離れが深刻なドトール

 19年2月期の既存店売上高が大幅増だったのは、昨年5月下旬から中京エリアにおいて、コメダで使用されるすべての食材・資材を本部が一括で調達・配送する商流に変更したことが大きく寄与した。変更した18年5月まで既存店売上高は6カ月連続でマイナスだったが、6月以降は一転して大幅なプラスが続き、先述した通り10カ月連続でプラスとなっている。

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