クラシック・コンサート、音楽ホールの“利用料金”の恐ろしい話

Business Journal / 2019年5月19日 21時0分

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 僕は、海を見に行くのが好きです。ちょっと海を見たくなると、クルマに乗って葉山御用邸のある一色海岸に出かけるのですが、毎回、納得できないことがあります。

 高速道路を下りてすぐにトンネルがあるのですが、このトンネルが含まれたたった2キロの有料道路が、1970年開通の逗葉新道。ここを通らない方法もあるのですが、そうすると一旦、逗子市内に入る道しかなく、時間もかかります。そもそも逗子市内の交通渋滞を緩和する効果も狙って、この道路がつくられたのです。

 1日の通行量は1万1000台を超え、年間収入も約4億2000万円でほぼ推移している逗葉新道は、全国でも有数の収益率だそうです。そのため、今も一般車の通行料金100円という低価格に抑えることができるのだと思いますが、こんな駄菓子のような金額なら、撤廃してほしいとも思います。こんなトンネルは日本中どこにでもありますし、もちろん多くは無料です。しかし、逗葉新道は建設省(現国土交通省)ではなく、神奈川県道路公社がつくりました。そこにからくりがあるようです。日本には結構、こういう有料道路があり、各地でドライバーをイライラとさせていますが、それぞれの道路ができた当時は、本当にありがたく思われていたはずです。

●公共音楽ホールの不可思議な料金設定

 実は、こんな道路と同じように駄菓子屋のお菓子のような料金設定が、日本の公共音楽ホールにもあるのです。

 たとえば、オーケストラコンサートを行うとします。まずは、公共ホールを使用するのが一般的です。公共ホールは、文化振興目的だけでなく、成人式、県市町村の行事をはじめ各種イベントにも使用されることもあり、公共自治体の年間予算が組まれているために、安価で借りられる点が大きな魅力です。そして、意外に思われるかもしれませんが、日本の多くの公共ホールは、音楽の本場、欧米のホールよりも音響や設備も優れていることが多いのです。

 ホールの賃貸料は午前、午後、夜の3区分があり、しかも平日は安く設定しています。かつ、入場料無料と有料では、賃貸料を変えることも一般的に行われています。入場料金の金額に応じて料金が変わることも多いのですが、非営利目的の使用は、地元住民への貢献度も高いと考えられ、安く貸し出される仕組みです。

 ある中規模の政令都市の典型的な公共ホールを例として、調べてみました。入場料は3000円に設定し、日曜日の午後にコンサートを行います。この場合、ホールの賃貸料金は7万5000円。しかし、オーケストラは急にステージに上がって演奏できるわけではないので、朝からホールを押さえてリハーサルをすることが必要です。それだけでなく、冷暖房費も別にかかり、これもバカになりません。計算すると、合計二十数万円になります。さらに、これからが大変で、ドンドン加算されていきます。

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