ミッキーマウスの著作権、あと4年で切れる?法律をも変えるディズニーの巨大な政治力

Business Journal / 2019年5月25日 19時0分

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 昨年、スクリーンデビューから90周年を迎えたミッキーマウス。これを記念し、東京ディズニーリゾートでは“アニバーサリーイヤー”と題してさまざまなオリジナルグッズが発売され、大いに賑わった。そんなミッキーの著作権が「そろそろ切れるのでは」とささやかれている。

 果たして、世界で一番有名なキャラクターの著作権は本当に切れるのか? もし切れた場合、ディズニーの経営はどうなってしまうのだろうか。

●複雑なミッキーの著作権事情

 ミッキーは1928年に『蒸気船ウィリー』という短編アニメ映画でデビューし、同作の大ヒットによって世界中で認知されるようになった。以降、もはや数えきれないほどの関連グッズが生み出され、今やミッキー単体の“年収”は9000億円におよぶという。ディズニーのキャラでは、2位のくまのプーさん(5700億円)に圧倒的な差をつけて堂々の1位だ。

 そんな“世界一カネを稼ぐネズミ”であるミッキーの著作権が切れるという噂は、果たして本当なのか。

「ミッキーマウスの著作権は、おそらく2023年末で切れるでしょう」と語るのは、著作権に詳しい弁護士の福井健策氏だ。ただし、これは「アメリカの法律」の話であり、かつ「オリジナル」のミッキーの話だという。

「デビュー当時のいわば“オリジナル”のミッキーと現在のミッキーでは、デザインがずいぶん変わっています。オリジナルのミッキーには、もちろん著作権があります。そして、少しずつ変化したミッキーにもそれぞれ著作権があるのです」(福井氏)

 キャラクターはデザインが変わった時点で「二次的著作物」という扱いになり、それぞれ個別に著作権が発生する。つまり、あと4年7カ月で著作権が切れるミッキーは“初代”のミッキーのことなのだ。

「オリジナルのミッキーの著作権が切れれば、そのイラストをグッズやTシャツにしたり、『蒸気船ウィリー』のDVDを販売したりすることもできるようになります。しかし、繰り返しになりますが、これはアメリカの法律での話です。また、現在のデザインのミッキーに関しては著作権が切れていないので、自由に使うことはできません」(同)

●ミッキーの著作権を延ばし続けてきたディズニー

 一方で、オリジナルのミッキーの著作権は「24年以降も延びるのでは」と噂されている。というのも、過去数回にわたり、権利元であるディズニーがさまざまな手を使って著作権の期間を延長してきた経緯があるからだ。

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