スズキ・ジムニー試乗、「これが軽なのか…」と驚きを禁じ得ない“卓越したSUV”

Business Journal / 2019年5月30日 6時0分

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 とかく自動車のニューモデルを評論するというと、そのハードとしてのパフォーマンス=性能やユーティリティ=実用性を評論の中心としてしまうことの多い我々の世界だが、久々にソフトとしての性能を語ってみたいニューモデルをドライブした。

 それはスズキが2018年7月に、実に20年ぶりにフルモデルチェンジした、ジムニーとジムニーシエラの両モデル。前者は660ccの直列3気筒ターボエンジンを搭載する軽自動車規格のモデル。また後者は1.5Lの直列4気筒自然吸気エンジンを搭載する小型登録車で、ボディーのワイド感を強調するオーバーフェンダーが、外観上の大きな特徴となっている。

 ジムニー、あるいはジムニーシエラが自宅のガレージに収まっていたら、自分はそれを使って何をするだろうか。そして新しいライフスタイルをスタートさせるのが、自動車におけるソフトとしての性能だ。そのスクエアな、しかしながら高い機能性を予感させるボディーデザインを見ていると、ジムニー、あるいはジムニーシエラは、現代の世の中に多くある、SUVと呼ばれるモデルの中においても卓越したオフロード性能、そして実用性を発揮するモデルなのではないかと感じて嬉しくなる。これぞ日本の誇る工業製品というのが正直な感想だ。

 そう考えたユーザー予備軍は、日本のマーケットに驚くほど数が存在したのだろう。スズキはジムニーが生産される静岡県の湖西工場の生産ラインをジムニー用に増設し、それまでの1.5倍に相当する月産能力を確保したという。参考までにスズキがジムニーで設定した年間目標販売台数は、ジムニーが1万5000台、ジムニーシエラが1200台という数字。現在もなお、納車までには長い時間が必要になる。

●この20年間の軽自動車の進化を実感

 今回は軽自動車規格のジムニーのステアリングを握ってみた。第一印象は、やはりそのスクエアなボディーから伝わる走りへの期待感。3395×1475×1725mmと軽自動車規格をフルに使った直線を基調としたボディーは、キャビンからの良好な視界を実現し、オフロードでもその機動性は十分に期待できると確信できた。ドライブしたのは最上級グレードとなる「XC」だったが、その乗り心地は1040kgにまで前作比で微増したウエイトが功を奏したのか、素晴らしい落ち着きを見せている。

 ジムニーはニューモデルへと進化を果たしたとはいえ、いまだに本格派オフローダーの証ともいえる梯子型フレーム、すなわちラダーフレーム上にボディーなどを乗せる構造を採用している。このフレームそのものの剛性が1.5倍に高められていることが、まずは乗り心地の向上に大きく影響しているのだ。

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