くら寿司、客離れが深刻…「捨てた魚を調理」動画投稿、騒動連発の裏に従業員教育の欠如

Business Journal / 2019年6月13日 6時0分

●イメージ管理に失敗したくら寿司

 くら寿司はこのバイトテロ騒動でイメージが悪化し、業績も合わせて悪化している。このことからもわかるが、同社はイメージの管理や従業員教育の面において適切な対応ができていなかったといわざるを得ない。

 くら寿司で起きた今回のバイトテロは、問題を起こした従業員の問題でもあるが、それ以上に同社の教育力の問題といえる。日頃から適切な従業員教育ができていれば、今回のバイトテロは起きなかったはずだ。従業員に問題があるとしても、そのような人物を採用した側にも責任がある。いずれにせよ、そういったことがイメージの低下につながり、それが業績悪化にもつながることを強く認識しておくべきだったといえるだろう。

 同様のことは、ほかにもある。2010年に起きた「内定取り消し騒動」がそうだ。同社の入社前研修で社訓を35秒ほどで言えなかった内定者に入社辞退を求め、内定辞退者の1人がくら寿司と裁判で争ったと毎日放送が報じ、のちにTBSもこのことをテレビ番組で紹介、それに対してくら寿司が反論するという騒動が起きた。

 事の真相は不明だ。だが、もし報道されたことが事実であるとすれば、くら寿司は採用した責任があり、入社前研修をもって辞めさせるのではなく、一定期間はしっかりと責任を持って教育するべきだったと非難されてしかるべきだろう。社訓を35秒ほどで言えない程度のことで教育をあきらめるというのは安易な考えで、同社の教育に対する姿勢に疑問を持たざるを得ない。

 報道が事実でないとしても、こういった騒動が起きてしまえば、事の真相にかかわらずイメージが悪化してしまうことは、事前に強く認識しておくべきだった。このような騒動を起こすような企業に就職したいと思う人はいないだろうし、そのような企業の店を利用したくないと思う消費者は少なくないはずだ。イメージ悪化は客離れにつながるので、イメージが悪化しないように事を穏便に済ませるべきだったのではないか。

 イメージ管理という点では「無添」騒動もそうだ。16年3月、ネット上の掲示板に、ひとりの匿名ユーザーが、屋号の「無添くら寿司」について「無添くらなどと標榜するが、何が無添なのか書かれていない。イカサマくさい。自分に都合のいいことしか書かれていない」と書き込んだところ、それに対してくら寿司が「社会的評価が低下し、株価に影響を与えかねない」としてプロバイダー業者に書き込みをした人物の個人情報の開示を要求したが、プロバイダー業者は「書き込みは意見・論評にすぎない上に真実だ」として開示を拒否、くら寿司がプロバイダー業者に開示を求めて東京地裁に訴訟を起こすという騒動が起きた。

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