福島空港からJR泉郷駅まで歩いてみた!街灯もない山道を5キロ弱、山中に突如場外舟券場

Business Journal / 2019年6月18日 21時0分

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 福島空港は1993年に開港した、比較的新しい空港だ。1999年より国際線が就航し、2000年に滑走路が2000mから2500mへと延長されたが、乗降客数は1999年度の約75万人をピークに、減少の一途。2018年の乗降客数は約27万人と、約三分の一まで落ち込んだ。全国85の空港のうち49位で、離島以外の空港としてはかなり少ない数となっている。

 最大の理由は、ドル箱である東京便が設定されていないこと。距離が近すぎるうえ、東北新幹線が併走しているため、需要がほぼ存在しない。福島県内の主要都市である福島市や郡山市からは、東京まで新幹線で1時間~1時間30分程度だ。

 他地域への便も、2009年に日本航空が全面撤退し、2011年には東日本大震災の影響もあって国際線の定期便もなくなった。現在は札幌・新千歳便が1往復、大阪・伊丹便が4往復と、国際線のチャーター便が残るのみとなっている。

 そもそも福島空港は、立地面に問題を抱えている。「福島空港」という名のわりには福島市からは遠く、仙台空港のほうが利便性が高い。郡山市からもアクセス良好とはいいづらく、他県からの需要も見込み薄と、苦境に立たされている。

 中途半端な立地の理由は、計画された1970年代後半には福島県と北関東一帯が航空輸送サービスの空白地帯だったこと。当時は現在の圏央道や外環道もなかったため、羽田空港や成田空港へは都心を横断して行かなければならなかった。仙台空港も滑走路の長さが2000mでアクセス鉄道も存在せず、使い勝手がいいとはいえなかったのだ。

 だが、高速道路の開通と茨城空港の開港でそうした不便さも今では解消されてしまったので、今後は北関東からの需要は見込みづらい。常磐道や磐越道の開通で、福島県内の需要すらも仙台空港や新潟空港にますます取られかねない。

 福島空港が活路を見いだせるとすれば、貨物便だろう。東日本大震災後に物資の輸送拠点として活躍した実績から、24時間運用している関西国際空港を経由して国際輸送するルートが注目されているのだ。関西国際空港も活用の方法が模索される中、貨物のハブ拠点としての構想を練っている。

 需要が逼迫している成田空港や仙台空港、自衛隊と共用の茨城空港といった近隣空港に比べ、福島空港は運用に余裕がある。幸い、福島空港へはあぶくま高原道路というアクセス道路が隣接しており、東北道だけでなく磐越道から常磐道方面へもスムーズに向かえる。トラックが集結するには便利な環境なのだ。

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