マツキヨvsスギ、ココカラ争奪戦…ドラッグストア大手、生き残りかけ容赦なき再編勃発

Business Journal / 2019年6月18日 6時0分

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 ドラッグストア業界の動きが目まぐるしい。

 4月26日、マツモトキヨシホールディングス(HD)とココカラファインは、資本業務提携に向けた協議を始めると発表した。これに触発されてか、約1カ月後の6月1日、スギ薬局を展開するスギHDがココカラに経営統合を申し込み、協議を進めると発表。さらに、わずか4日後の 5日、マツキヨHDはココカラに経営統合も含めて協議を進めることを打診し、合意が得られたと発表した。

 ココカラは両社とそれぞれ並行して協議を進めていくとしており、マツキヨHDとの資本業務提携または経営統合の道を選ぶのか、それともスギHDとの経営統合の道を選ぶのかの選択に迫られている。ココカラをめぐって、マツキヨHDとスギHDが争奪戦を繰り広げているかたちだ。一方で、3社による巨大な企業連合に発展する可能性もある。

 3社がどのような結論を出すのかはまだわからないが、ドラッグストア業界ではM&A(合併・買収)による規模の拡大競争が起きており、再編は必至の情勢だ。

 そんななか、M&Aで急速に勢力を伸ばしているのがウエルシアHDだ。2018年度の売上高は7791億円。業界首位となる公算だ。2位となりそうなのがツルハHDで、18年度の業績はまだ公表されていないが、売上高の見込みは7716億円としている。3位となりそうなのがコスモス薬品で6100億円を計画。4位は5880億円のサンドラッグになる見込みだ。

 かつて長らく首位に君臨していたマツキヨHDは上位4位内には入らない見込みだ。18年度の売上高は5759億円で5位になる公算。同社は近年、M&Aを控えていたため、積極的にM&Aを仕掛けてきたウエルシアHDなどに次々と抜かれてしまったのだ。

 5位のマツキヨHDの後には4884億円のスギHDが6位に、4005億円のココカラが7位に続く見通しだ。

●どちらと組んでも業界首位に躍り出る

 こうした状況下で、マツキヨHDとスギHDがココカラ争奪戦を繰り広げているわけだが、ココカラとマツキヨHDの売上高を単純合算すると9765億円、ココカラとスギHDとでは8890億円となり、どちらも首位のウエルシアHD(7791億円)を超える規模となる。さらに、単純合算の店舗数はココカラ・マツキヨHDが約3000店、ココカラ・スギHDが約2500店で、こちらも約1900店のウエルシアHDを抜くことになる。どちらの連合体が誕生するのかわからないが、いずれにしても巨大な連合体を形成することで、当該企業はスケールメリットを生かした施策を打ち出すことができるようになるだろう。

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