ボルボ、「つくれば売れる」入れ食い状態…さらにディーゼルターボのSUV投入

Business Journal / 2019年6月18日 8時0分

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 ボルボが絶好調である。

 世界の累計販売台数は、2018年に64万台に達した。2014年は約46万台だったから、たった4年で約20万台を積み重ねたことになる。日本国内の販売も勢いに乗っている。14年は約1万3000台だったが、18年は1万7000台を販売。世界も国内も、強い角度で右肩上がりを持続しているのだ。今年はさらに約1000台の上積みを予定しているという。

 その牽引役となっているのは、SUV(スポーツ用多目的車)系である。トップスターの「XC60」がボルボラインナップの首位を独走中で、昨年は約19万台を販売(世界市場)。コンパクトな「XC40」が約7万8000台。最大級の「XC90」が約9万4000台を市場に送り出した。

 他メーカー同様、SUVは出せば売れるという“入れ食い”状態になっている。このジャンルは、積極的に魅力的な商品を送り込んだもの勝ちの様相を呈している。ボルボはその波を見事につかんだといえる。

 御多分に洩れず、ボルボも受注をさばききれずに納車待ちの客を抱えている。つくれば売れるのだから、まさに笑いが止まらない状態だ。大変なのは、休日返上で生産工場に勤務する工員たちだけではないだろうか。

 そして、ここでまた魅力的なSUVを投入するというから、攻めの姿勢に陰りはない。3列シートのボルボ最大級「XC90」に、新たにディーゼルターボエンジンを加えたのだ。ボルボでは、クリーンディーゼルを「ドライブE」としてブランド展開している。環境に優しくパワフルなパワーユニットを投入することで、さらなるボルボのイメージアップと販売増をもくろんでいるというわけだ。

 注目のエンジンは直列4気筒直噴ディーゼルターボで、最高出力235ps、最大トルク480Nmを発揮する。特徴的なのは、ターボラグを低減させるための「パワーパルス」テクノロジーを採用したことだ。

 環境性能のために排気量を下げた分の出力不足を補うための技術が、ターボチャージャー化である。強制的にガソリンをシリンダーに送り込むターボは、大排気量並みの出力が得られる魔法の技術だ。

 ただし、欠点もある。ガソリンが燃えて吐き出される排気圧を利用してタービンを回転させ、その回転力によってあらためてパワーを絞り出すというプロセスが必要なために、エンジンレスポンスに遅れが生じる。アクセルペダルを踏み込んでから本格的なパワーゾーンに突入するまでに、1サイクル巡る「間」が介在してしまうのだ。それを補うのが「パワーパルス」である。

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