立命館大学、なぜ大企業への就職に強いのか?大学1年次からの先進的キャリア教育が大きな成果

Business Journal / 2019年6月17日 9時0分

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 景気回復と人手不足で売り手市場といわれている就職市場。しかし、2020年の東京オリンピックを終えた後の景気を不安視する声もあり、この先も売り手市場が続く保証はない。

 そんな不安定な時代だからこそ、就職力が大学選びの重要な要因のひとつとなっている。高校の進路指導教諭が選ぶ「就職に力を入れている大学」ランキングの上位常連校で、大企業に強いと定評がある立命館大学。同大学の就職力の高さの理由と、特色あるキャリア教育について取材した。

●就職氷河期にいち早くキャリアセンターを開設

「太陽の塔」を擁する万博記念公園からほど近い、立命館大学大阪いばらきキャンパス(大阪府茨木市)のキャリアセンターにお邪魔した。立命館大学は3万人以上の学生を抱える、関西地区一のマンモス校だ。衣笠(京都府京都市)、びわこ・くさつ(滋賀県草津市)、大阪いばらきの各キャンパスに、それぞれキャリアセンターとキャリア教育センターを設置している。

 キャリアセンターは、全キャンパスあわせて40名以上のスタッフが学生の相談に応じて助言やサポートを行う体制を整えている。大規模大学ならではのネットワークを利用して、多様な業界で活躍する卒業生を学内に招へいしセミナーを行う。また、4回生以上の就職内定者をジュニア・アドバイザーと認定し、後輩への助言・援助を行っている。これらのネットワークが立命館大学の就職支援の大きな柱となっている。

 昨年度、民間企業に就職した学生の割合は卒業生全体の88.2%。そのうち52.4%が従業員1000人以上の企業に就職し、大企業に強いのも特徴だ。また、マンモス校ながら進路把握率は98.4%と高い。キャリアセンターのきめ細かい支援が数字となって表れているといえよう。

 立命館大学は1999年、他大学に先駆けてキャリアセンターを開設している。99年といえば、就職氷河期の真っただ中。世界規模の企業再編が進み、日本企業も厳しい経営環境が続いていた時代だ。キャリアセンターの東美江次長は当時を振り返り、こう語る。

「本学の学生たちが高いハードルを超えて希望の進路を切り開いていこうとするなら、入学直後から自分の生き方や職業について真剣に考え、それを実現するために、目的を持って4年間の学生生活を送ることが何よりも大切だと考えました」

 限られた大学生活で目的を持って学業に専念する学生が、就職の段階でも評価されることは疑う余地はない。

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