すてきナイスグループ、粉飾決算疑惑で検察が強制捜査…過去6年ずっと粉飾か

Business Journal / 2019年6月21日 6時0分

 社長に就いた杉田氏は記者会見し、捜査への協力を強調する一方で、「通常取引の一環であり、架空売り上げ計上による粉飾決算などに当たらないと認識している」と述べた。第4四半期に利益が集中するのは「不動産、住宅関連事業は、年度末に引き渡すことが多く、売り上げの計上がその時期に集中するためだ」と説明した。

●ノンバンク、日榮ファイナンスは1兆円倒産

 18年7月23日、創業者である平田周次名誉会長が急性心不全で亡くなった。享年92。周次氏は木材販売業界の立志伝中の人物だ。

 1950年、市売木材株式会社を設立。瞬く間に京浜地区から東日本、全国へと勢力を伸ばしていった。その後、建材や住宅設備機器、住宅用部材へと取扱い品目を拡大。62年、木材流通業界で初の東証2部への株式上場を実現。71年、社名を日榮住宅資材へ変更。73年に東証1部に昇格。2000年、社名をナイスに変更。07年、持ち株会社体制に移行し、社名をすてきナイスグループとした。

 88年に周次氏が体調を崩したため長男の恒一郎氏が社長の椅子を引き継いだが、バブル崩壊による不動産不況の直撃を受け、創業以来最大の試練に見舞われた。

 住宅ローン保証会社、日榮ファイナンスの経営破綻である。72年、日榮住宅資材、第一勧業銀行(現みずほ銀行)、横浜銀行、埼玉銀行(現りそな銀行)が主体になり、日栄ホームローン保証を設立。84年、日榮ファイナンスに商号を変更し、貸金業者として登録。バブルの時期に融資を拡大し、91年、東証2部に上場を果たした。

 だが、バブル崩壊で不良債権の山をつくり96年10月、横浜地裁に商法に基づく会社整理を申し立てた。負債総額は1兆円。巨額な負債を抱えて経営破綻する“ノンバンク倒産”の先駆けとなった。

 日榮ファイナンスの倒産は、すてきナイスグループの経営の根幹を揺るがす事態だったが、住宅ローン会社を共同で立ち上げた銀行が手を差し延べ、危機を乗り切った。

 18年9月末時点のすてきナイスグループの大株主は以下のとおり。筆頭株主が横浜銀行(持ち株比率4.95%)、2位がみずほ銀行(同4.94%)、3位がりそな銀行(同3.56%)、第4位は明治安田生命保険(同3.42%)。パナソニックが第9位で2.24%の株式を保有している。平田恒一郎氏は第7位で2.47%である。

 日榮ファイナンスとの関係で、これまで支援してきた3行はどう出るのか。これが、今回の粉飾決算疑惑の焦点のひとつだ。

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