すてきナイスグループ、粉飾決算疑惑で検察が強制捜査…過去6年ずっと粉飾か

Business Journal / 2019年6月21日 6時0分

●建築資材と住宅の二本柱

 すてきナイスグループの2019年3月期の連結決算は、売上高が18年同期比1.4%増の2429億円、営業利益は同2.1倍の14億円、純利益は同16.3%増の3億5000万円だった。

 建築資材部門の売上高は2.6%増の1714億円、セグメント営業利益は同6.3%減の28億円と増収減益。一方、住宅部門の売上高は同2.5%減の637億円、セグメント営業利益は3億円の黒字(18年同期は3億4000万円の赤字)に転換した。

 建築資材部門は、売上規模は大きいが利益水準は低く、儲らない体質が固定化している。マンション分譲は巨額の資金が必要な上に売れ残りのリスクも大きい。

 そこで、一戸建て住宅に力を入れている。基本的なコンセプトは「30歳で建てる一戸建て住宅」。家を建てるのは40歳を過ぎてからという、これまでの常識を打ち破り、30歳の夫婦でも購入できるような価格設定にした。売れ筋の価格帯を決めるやり方で原価を積み上げる方式はとっていない。

 16年11月、民事再生手続き中の菊池建設を買収した。菊池建設はヒノキを使った和風住宅を首都圏や静岡県で販売してきたが、注文住宅の主流が洋風に移ったこともあり、需要は低迷。16年3月、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。高齢化が進むなか、和風の住宅が伸びるとの思惑から買収したという。

 すてきナイスグループの19年3月期の戸建て住宅の販売戸数は743戸にすぎず、1000戸に届かない。

 20年3月期の連結決算の売上高は19年同期比0.9%増の2450億円、営業利益は同13%増の16億円、純利益は同14.1%増の4億円の見通し。2ケタ増益の期待から株価は上昇したが、もし粉飾決算と認定されれば、大幅な業績の見直しは避けられないだろう。

 杉田新社長は「通常の取引で架空ではなかった」と粉飾決算を否定したが、「資料を押収されており、改めて適法性を精査できていない」と歯切れの悪さを残した。
(文=編集部)

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