性同一性障害、「性を変える」具体的プロセスとリスク ホルモン療法、手術、法律…

Business Journal / 2014年7月15日 1時0分

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 こんにちは。江端智一です。

 当サイト前回記事『性同一性障害の「絶望的な苦しみ」 同性愛や精神疾患と無関係、本人の努力で治癒できず』では、性同一性障害の苦しみと、発生プロセスについてお話ししました。

 今回は、性同一性障害を、(1)自己意識、(2)施術の内容、(3)法律の3つの観点から分類し、その全体像を把握したいと思います。

(1)自己意識

現時点において、用語の定義は諸説あるようですので、とりあえずこの場では以下のような3種類に分類してみました。

「(A)プライベートな時間・場所で別の性別を生きる」具体例としては、自室やクラブなどで女装や男装をして、一時的に心と体の安息を得るなどの方法を取ります。性の不一致に苦しみながらも、そのような生き方をしなければならない人(社会的な地位のある人、子どもの保護者等)が当てはまります。

これに対して、「社会的生活を別の性別で生きる」人は、「(B)身体はそのままで生きる」「(C)身体を施術で変えて生きる」の2種類に分かれます。また、(B)には、服装などを異なる性のものとすれば十分という人から、完全に性の異なる人間として社会生活を生きる人まで含まれます。

(2)施術の内容

 次に、(C)をさらに、「日本精神神経学会によるガイドライン(第4版)」に沿って、施術の内容で分類してみます。

【Step.1:精神療法】

 まず、選択した性での実際の社会生活を試みます。

 別の性の服装を身に着けたり化粧を施すなどして、実際の社会生活が可能であるかどうかのトライアル、シミュレーションを行います。期間は1年以上で、精神医科・カウンセラーのアシストを受けながら、メリット・デメリットを本人と医師等が判断します。

 就職先の会社や、取引相手、そして家族の反応なども含めて、性を変えることが本当に本人のメリットになるか否かを考えるものです。当然、この段階で終了という場合もあります。

 選択した性でも、社会的・心理的に持続的・安定的であると判断されたら、次のステップに進むことになります。

【Step.2:ホルモン療法】

 注射によるものと、内服によるものがあります。Step.1を経た上で、専門家によるホルモン投与の副作用などのアドバイスを受けながら実施します。

 この療法により、以下の効果が得られます。

・セックスが女性で、ジェンダーを男性に変えたい人(Female to Male/FTM)の場合

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