人気の漢方薬、10兆円市場への課題 普及・安全面の課題は脱中国?服用時の注意点とは

Business Journal / 2014年7月28日 18時0分

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 来る超高齢化社会を前に、体に不安を抱える人が増加傾向にあるのは間違いないだろう。常に医薬品を手放せない人も少なくはなく、より回復が早く、自分の体に見合った薬を病院や薬局で探すのは当然のことだ。そんな中、副作用が少なく、体への負担を減らせると考えられている東洋医療の漢方薬への注目度が高まっている。

 2013年12月18日に富山、奈良、神奈川の3県と民間企業数社が連携し、「一般社団法人・漢方産業化推進研究会」を設立すると表明。現在、漢方の市場規模は医薬品に1400億円、健康食品などに2兆6000億円の計2兆7400億円。これを10年計画で10兆円規模に拡大させるのが同研究会の目標だという。

●漢方薬は必ず薬剤師に相談してから購入

 では実際のエンドユーザーは、どのように漢方と付き合っているのだろうか? 奈良県奈良市にある創業1184年の漢方薬の老舗、菊岡漢方薬の菊岡泰政氏は最近の傾向を次のように語る。

「近年では、目や耳に対するご相談が増えています。特に目の疲れ、かすみのご相談は多く、パソコンやスマートフォンの見すぎなど、ブルーライトの影響が考えられます。さらに、30代後半から肝臓や腎臓も弱くなるので、そこから視力に影響が出てくる場合もあります。例えば、肝臓の働きが弱ると、体全体の解毒力が低下します。その場合には、『洗肝明目湯(せんかんめいもくとう)』という薬を飲めば肝臓の機能回復に役立ちます。また、年齢とともに泌尿器が弱り、そこから視力に影響を与えている場合は、『滋腎明目湯(じじんめいもくとう)』という薬が効果的です。ほかにも、体力を増進したい人や虚弱体質の人には、『補中益気湯(ほちゅうえっきとう)』などがお勧めです。ちなみに、当店のような小売店で購入した場合、既製品の薬にかかる1日分の目安は300~500円くらいです」

 注意すべきは、漢方薬は人によって処方が千差万別なので、似たような症状でも年齢、性別、体格、環境によって服用するものが違うという点だ。漢方薬はドラッグストアなどでも気軽に手に入れられるようになったが、効能だけで判断するのではなく、必ず薬剤師などに相談してから購入するべきだという。余談だがED(勃起不全)改善に効果のある漢方薬も中高年男性から人気を集めているそうだ。

●原材料は8割以上が中国産

 前出の漢方産業化推進研究会では、企業・メーカーと共に漢方についての研究や市場調査を中心に活動の幅を広げているという。そこで同研究会の事務局となっている三菱総合研究所の陳莉玲氏に話を聞いた。

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