【動画あり】キリン、完成度高過ぎるCM動画、その狙いは?飲料CMの常識を逸脱

Business Journal / 2014年7月31日 1時0分

写真


『Sparkling Water Story』(無料動画サイト「YouTube」より)
動画URL http://youtu.be/6_7T7a9zLog

 ミニチュアになった幻想的なモロッコの旧市街地を歩いて行くひとりの女性。土壁でつくられた住宅の路地、野菜が並んだマーケット……ミニチュアと実写を融合させながら描いた動画は、リアルでありながらファンタジーの楽しさも感じさせてくれる作品だ。

 これは、キリンビバレッジのブランド「世界のKitchenから」のCM動画。これまで、「世界の“お母さん”に負けられない。」をコンセプトにしてきた同ブランドでは、あえて高級レストランの味ではなく、母から娘に受け継がれてきた味をイメージしながら商品開発している。実際に社員が世界各国を訪れ、その土地の文化、環境、家族との会話の中から、底に潜む“お母さんの想い”を商品に込めてきた。そして、そんな同ブランドの世界観を表現するのが、ミニチュアという手法だった。動画の狙いについて、同社広報担当者は次のように説明する。

「今回は、まず消費者の皆さんに、丁寧に精巧につくられたミニチュアの世界に興味を持っていただきたいと考えました。その中から“世界のお母さんの知恵をヒントに、ひと手間かけて新しいおいしさをつくる”との考えに基づき、弊社の社員が実際に世界のお母さんの元を訪れ、商品をつくり上げていく過程を、多くの方に楽しみながら知っていただければと思います」

 だが、ミニチュアとリアルな風景の融合は“ひと手間”どころではない。実際に、その完成度は毎回高い評価を受けており、同じく精巧なミニチュアを使用した『SALT & LITCHI Story』編の動画は、すでに再生回数9万回を数えている。


『SALT & LITCHI Story』
動画URL http://youtu.be/8bML5LqXzfY

「ものづくりのリアルを伝達することと、コンテンツとしての面白さを両立することに強くこだわっています。これまでは、どちらかというと前者に重きを置いたプロモーションを展開してきたので、ミニチュア表現は新たなチャレンジです。実際に取材に行ったメンバーが制作に入ることで、訪問した家庭の細部や、その雰囲気に至るまでリアルにミニチュア化することができました」(同)

 その狙い通り、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)などでも多くの支持を集め、ものづくりへの姿勢や動画の内容によって「心が温まった」などと称える声が寄せられるなど、評判は上々な様子だ。

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