元自衛官経営のチェーン、取引先に「自衛隊」と掲載、防衛省は「取引なし」と否定

Business Journal / 2014年9月12日 14時0分

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 最近、広告露出も多く花卉業界でも注目を集めているフラワーチェーン大手、ケイフローリスト。同社の栗原浩之社長は海上自衛隊OBで、現役海自自衛官並びにOBの間で影響力のある人物として知られている。

 このケイフローリストに、一つの疑惑が浮上している。ホームページ(HP)上で取引先企業として海自を掲げているが、実際には海自と取引実績がないのではないかという点だ。

●ケイフローリスト社長と海幕広報室員の酒席写真

 事の発端は、Facebook上にアップされた1枚の写真だった。

 栗原社長と海幕広報室員(当時)のA氏が共に一枚の写真に収まっている。栗原社長とA氏は、共に旧海自少年術科学校の同窓生だ。

 ある現役海自幹部は、「詳細を調査したわけではない」と前置きした上で、「ケイフローリストは、海幕広報室と取引関係にあると聞いたことがある」と明かした。

 もし、ケイフローリストと海自との取引関係が事実なら、たとえ海自OB同士といえども「海自と取引関係にある」と称する民間企業経営者と海幕広報室員が酒席を共にしたことになり、その費用負担によっては自衛官倫理規定にも抵触することになる。また、仮に同規定に抵触しなくとも、納税者である国民に無用の誤解を招くこととして、「発覚すれば後で厳重指導などの措置がなされる」(前出・海自幹部)という。

 さらに同海自幹部は、「海自に限らず、陸・空の各自衛隊や防衛省でも同様に、たとえ相手が防衛省・自衛隊のOBであっても、民間企業経営者と酒席を囲む際には自衛官倫理規定に基づいて気をつけて参加する。参加した場合には、写真など絶対に撮らせない」と語る。

 これらの話を踏まえると、栗原社長とA氏が酒席を囲んだ後と見られる写真は、自衛隊にとって「好ましからざるもの」ではないだろうか。

●防衛省は取引関係を否定

 そこで、ケイフローリストと海自の関係を調査するため、防衛省に同社との取引実態・契約書類の有無について情報公開請求した。

 結果は、防衛省が海上幕僚監部および全国各部隊を約2カ月にわたって調査したが、その存在は確認できなかったという。海幕広報室主導で海自全部隊にも調査を行ったが、結果は防衛省同様「ケイフローリストと取引・契約関係にない」だった。

 この結果、栗原社長と酒席を共にしたA氏の行為は、自衛官倫理規定に抵触していないことが確認されたわけだが、別の疑惑も浮上している。

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