シャープ「お茶プレッソ」、なぜヒット?本当に健康?緑茶飲用への「障害」解消し広い層に訴求

Business Journal / 2014年10月15日 14時0分

写真

 今年4月に発売されたシャープの緑茶メーカー「ヘルシオ お茶プレッソ」が、同社の予想販売数を数倍上回るヒットになっているという。お茶プレッソは、茶葉を電動の臼で挽いて粉末化して、緑茶を淹れることができる家電製品だ。緑茶を本格的に淹れようとすれば時間と手間がかかるが、それを手軽に淹れることができるとして同製品は人気を呼んでいる。

 さらに手軽さだけではなく、高級な茶葉を使わなくても本格的なお茶の風味を楽しめるところも魅力だろう。筆者も実際に試してみたが、お茶プレッソで淹れたお茶はコクがありつつも、まろやかですっきりしている。

 ところで、このお茶プレッソは確かに本格的なお茶を手軽に飲める製品だが、なぜ、それが大ヒットに結びついたのだろうか?

 恐らく、その理由には健康志向にぴったりとはまったことが挙げられるだろう。

 この製品名を見て気がつくのは、お茶を楽しむハードウェアであるにもかかわらず、その名前に「ヘルシオ」と入っていることだ。ヘルシオは、もともとシャープのウォーターオーブンに用いられていた名称で、2012年に「ヘルシオ炊飯器」が発売されて以降、健康指向な調理家電のブランドとなっている。

 では、実際にお茶プレッソで淹れたお茶は、通常の方法で淹れたお茶より健康に良いのだろうか?

 急須で淹れたお茶では、茶葉の栄養成分の約30%しか摂取できないのに対して、お茶プレッソで淹れたお茶では、茶葉のほぼすべての栄養素を摂取でき、主要成分のカテキンを比べると、約1.9倍となっている(同社調べ)。

 また、抗酸化作用や免疫力アップが期待できるクロロフィルや食物繊維など、急須で入れたお茶にはほとんど含まれない成分も、余すところなく取り入れられるのだ。

 同社の調査によれば、「毎日、急須で緑茶を淹れて飲む人は、60代では6割、40代では4割、20代では2割」という。若い世代ほどお茶を淹れない傾向が顕著になっているが、年代や性別を問わず、8割以上の人が緑茶を好んでいることも判明した。

 つまり、「お茶は好きだけれど、淹れるのは面倒」と考えていることがわかる。その結果、若者は手軽なペットボトルなどの緑茶を飲んでいるのだ。

 お茶プレッソのヒットは、「健康的で本格的なお茶を手軽に淹れられる」ことが、高年齢層のみならず20~30代の若者層にも受け入れられたからだといえるだろう。
(文=一条真人/ITライター)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング