ベネッセ情報漏えい、お詫びの手紙で募金呼びかけに批判殺到?真相をベネッセに聞いた

Business Journal / 2014年10月30日 6時0分

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 この連載企画『だから直接聞いてみた for ビジネス』では、知ってトクもしなければ、自慢もできない、だけど気になって眠れない、世にはびこる難問奇問(?)を、当事者である企業さんに直撃取材して解決します。今回は放送作家の山名宏和氏が、顧客情報漏えい問題に揺れるベネッセコーポレーションの不可解なお詫びの手紙にまつわる疑問に迫ります。

【今回ご回答いただいた企業】
ベネッセコーポレーション様

 ベネッセコーポレーションから漏えいした顧客情報の中に我が家も含まれていた。お詫びと報告の手紙が届いて、初めてそのことを知った。

 漏れていたのは、住所と電話番号、そして子どもの名前などだ。この件に関して、かなり怒っている親御さんもいるようだが、僕はまったくといってよいほど怒りを感じなかった。銀行口座やクレジットカードの番号が漏れていたならともかく、今回漏れた程度の個人情報ならば、すでに出回っているはずである。むしろ話題の事件に自分も関われ、話のネタのひとつをもらえた程度に思っていた。

 だが、お詫びの手紙を読み進めると、そんな気分をぶち壊す内容に出くわした。

 今回、お客様情報漏えいのお詫びの品は次の3つの中から選べることになっている。

(1)500円分の選べる電子マネーギフト
(2)500円分の全国共通図書カード
(3)財団法人ベネッセこども基金へのご寄付 500円

 上2つは特に問題ない。不愉快になったのは、3つ目である。唐突に出てきた財団法人ベネッセこども基金とはなんなのか。別紙の説明によると「今回の事態の重大性、広範囲にご迷惑をおかけしたことに対する弊社の社会的責任を考慮して」「未来ある子どもたちへの支援や子どもたちが安心して学習を取り組める環境の確保などを目的」とした基金ということである。

 素晴らしい趣旨じゃないか。これには僕も賛同する。だが、言いたい。

「なぜ、このタイミングで寄付を募るのだ。しかも迷惑をかけた相手に対して。基金の趣旨は素晴らしいが、所詮は今回の件で傷ついた企業イメージ回復のために始めたこと。なぜ迷惑をかけられた家庭が、その手伝いをしなくてはならないのか」

 これは聞かぬわけにはいかない。

●連絡がつかなかった人の分の受け皿?

 そこで、ベネッセコーポレーションお客様本部・個人情報問い合わせ窓口に直接聞いてみた。

「なぜ、お詫びの手紙で寄付を募るのですか?」

担当者 この度は、ご心配ご迷惑をおかけ致しまして、大変申し訳ございません。確かに、私どもの文面ですと、趣旨が違うのではと誤解されても仕方ないと考えております。今回、文面からお伝えできなかったことがございまして、まずこども基金は、弊社としましてはこの件で社会的責任があると思いますので、子どもの将来への安心・安全への活動に、または、個人情報保護に向けた社会的な取り組みに、さらに経済的に苦しい重い病気を抱える子どもたちへの学習支援のために設立を決めました。

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