奨学金を利用している学生必見!就職活動で考慮すべきポイントとは?

キャリマガ / 2018年3月30日 12時0分

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半数以上の大学生が奨学金を利用する今、奨学金の返済が深刻な問題となってきています。そこで、奨学金を利用して大学に通う学生が社会に出てから困ることがないよう、就職活動の際に着目すべきポイントや耳よりな情報をご紹介します。

就職活動をする前に確認しておきたい!奨学金の返済パターン

奨学金は就職後の返済が条件となっており、無利息・利息付きに関わらず、学生は就職後に数年あるいは数十年かけて、返済しなければなりません。返済が滞ると滞納金の5%が遅延金として上乗せされ、3カ月滞納が続くとブラックリストに登録されてしまいます。一度ブラックリストに登録されると、返済後5年間はリストに名前が残り、ローンが組めない、クレジットカードが作れないなど、社会生活に支障をきたすため注意が必要です。

その他にも、保護者や親戚を連帯保証人や保証人としている場合、文書や電話により本人や連帯保証人、保証人に催促が行われ、迷惑をかける可能性があります。それでも返済しないでいると、一括返済を求められたりすることもあるので注意しましょう。

このように様々なリスクがある奨学金ですが、月々の返済額や完済年数の目安がわかれば、将来的に稼がなければならない年収の目標額が判断できるようになります。これらを理解しておくことは、就職活動を進める上でも重要と言えるでしょう。そこで、実例として返済パターンをご紹介します。

◆条件
・月80,000円を第二種奨学金で貸与
・貸与期間:2018年4月~2022年3月(48カ月)
・貸与利率:0.23%
・入学時特別増額:希望しない
・機関保障制度:利用しない

◆返済例
貸与総額:3,840,000円
返済期間:2022年10月~2042年9月(20年間)
返済額:
・月払いの場合:通常16,390円/月 最終16,364円/月 計240回
総額3,933,574円
・月払いと半年払い併用の場合:
通常8,195円/月 最終8,118円/月 計240回
通常49,175円/半年 最終49,184円/半年 計20回
総額3,933,732円

尚、上記返済パターンは、独立法人日本学生支援機構の返済シミュレーションを使用して算出したものです。

▽奨学金に関する就活生のクチコミはこちら
奨学金返せるのかのクチコミ・掲示板 - みん就(みんなの就職活動日記)

就職活動にも好影響!奨学金の返済免除制度とは

就職後の返済が基本となる奨学金制度ですが、自分の力だけで奨学金の負担を回避できる方法があります。現在大学在学中で奨学金を受け取っている人は、経済的困難や留学などの限られた場合において、一定期間の返済額を半額にできる「減額返還」や、返済を開始する時期、再開する時期を先送りにできる「返還期限猶予」などの制度があります。ただし、双方とも奨学金を減額するものではありません。さらに、有利子で奨学金を借りている場合は、返済期間が長くなるため、利息が増えてしまいます。

このように、大学生では奨学金免除制度がないのですが、大学院生になると突出した業績を修めている学生に対しては、奨学金免除制度が適応されます。それは、学業成績が優秀な一握りの学生に適用される「特に優れた業績による返還免除制度」です。この制度は、独立法人日本学生支援機構の第一種奨学金の貸与を受けた大学院生の中で、在学中に優秀な業績をあげた人を対象に、奨学金の全額あるいは一部を免除するというものです。
また、学業での顕著な成果や発明だけにとどまらず、文化・芸術・スポーツにおける活躍や、ボランティアなどの社会貢献等も評価の対象となっています。この制度の適用には、在籍する大学の学長から独立法人日本学生支援機構への推薦が必要となり、さらに認定委員会の審査を経て認定されます。優秀な学生は、申し込んでみる価値があるでしょう。

2016年度に第一種奨学金の貸与が終了した大学院生の中で免除の候補者となったのは8,145人で、認定されたのは8,096人。候補者のほとんどが全額ないし一部の免除を受けています。全額免除と一部免除の割合は1:2で、一部免除の方が多くなっています。いずれにしても、実際に返還免除の対象者となれば、将来の経済的負担が軽減されたり、負担がなくなったりするわけです。さらに、就職活動の際には自身がどれほど優秀であるかを証明でき、アピール材料としても役立つメリットがあります。

ただし、奨学金の貸与中に卒業延期あるいは課程を修了できない場合は、返還免除の内定が取り消されてしまうので注意しましょう。

就職活動で成功すれば、企業が奨学金返済を肩代わりしてくれる可能性も

就職後に返済しなければならない奨学金。返済免除の対象となるのは、優秀な一部の学生で、大学院生に限られていることもあり、将来のことを考えれば高収入の企業に就職したいのは当然のことかもしれません。もちろん、高収入を得られる企業に就職できればいいわけですが、全ての人が高収入を得られるわけではありません。しかも返済の滞りが問題化している今、奨学金を利用した学生は将来が不安なことでしょう。

そんな社会的背景もあり、近年、奨学金返済の肩代わりをしてくれる企業が増加しています。これは、奨学金の返済が将来の負担とならないよう、優秀な学生に対して就職先の企業がその一部あるいは全額を肩代わりする制度で、企業にとっては社員定着の狙いがあります。もちろん、仕事への貢献度に期待している側面もあるでしょう。

実際に奨学金返済の肩代わりを制度として導入している企業はそれぞれの形でサポートしていますが、月々の給与に肩代わり分を上乗せするのが一般的です。月々肩代わりする理由は、一括で肩代わりするとすぐに離職してしまう恐れがあるためです。月々一定額を支給したり、勤続5年目、10年目などの節目に支給したりして、長期的に在職することで享受できる仕組みになっています。

月々の支給額は上限が定められていることもあれば、返済額全額を負担してくれる企業もあり、中には社内試験の合格者を対象に支援する企業もあります。また、勤続5年目などの節目に支給する企業では、最大100万円まで支援するなどサポートの形は様々です。

就職活動中にチェックしたい!奨学金返済サポート制度がある企業

企業による奨学金肩代わりの有無は、将来の金銭的負担を大きく左右すると言ってもいいでしょう。実際に奨学金の返済サポートを行っている企業をご紹介していきます。具体例を知り、実際の就職活動に役立てていきましょう。

◆株式会社オンデーズ
・事業概要:
メガネ・サングラスの製造販売を全国チェーン展開するファストファッションブランド。日本、シンガポール、台湾、オーストラリア、オランダ、タイ、フィリピン、マレーシア、ベトナム、カンボジアで店舗を展開。
・奨学金返済免除制度:
独自の社内試験に合格した社員対象。月々、返済額全額を給与に上乗せして支給。

◆株式会社 クロスキャット
・事業概要:
ソフトウェア開発、金融機関・クレジットカード・保険会社・公共機関等のシステム開発を手がけるIT企業。
・奨学金返済免除制度:
1年目の冬のボーナス時に一時支給。支給額は最高100万円。残高が100万円以下なら、残高額が上限。条件は、貸与型の奨学金であること、支給予定日に在籍していること、必ず奨学金返済に充てることの3つ。

◆株式会社ノバレーゼ
・事業概要:
ウエディングプロデュースやレストラン運営などのブライダル関連の事業を手がける東証一部上場企業。
・奨学金返済免除制度:
奨学金残高のある勤続5年と10年の社員対象。それぞれの節目に最大100万円、計200万円を支給。

◆株式会社GOSPA
・事業概要:
WEB制作会社。LP制作、リスティング、SEO等のサービスも手がけるベンチャー企業。
・奨学金返済免除制度:
エンジニア・営業職として入社した社員対象。奨学金返済額を月々全額支給。完済するまで継続。

奨学金返済にも有利となるよう、戦略を立てて就職活動を進めよう!

大学生の半数が利用する奨学金。就職後の返済が基本ですが、何らかの方法で一部ないしは全額を免除してもらうことも可能です。奨学金返済という将来の経済的負担を軽くできるようにしっかりと情報収集を行い、自分に合った企業を見極めるようにしましょう。

関連リンク

奨学金返せるのかのクチコミ・掲示板 - みん就(みんなの就職活動日記)

参考

奨学金貸与・返還シミュレーション-JASSO
http://simulation.sas.jasso.go.jp/simulation/
2017.12.13

平成19年4月以降に奨学生に採用された方の利率 - JASSO
http://www.jasso.go.jp/shogakukin/seido/riritsu/riritsu_19ikou.html
2017.12.13

奨学金 - JASSO
http://www.jasso.go.jp/shogakukin/#menu1
2017.12.13

特に優れた業績による返還免除 - JASSO
http://www.jasso.go.jp/shogakukin/taiyochu/gyouseki_menjo.html
2017.12.13

著者:reisuke

人材派遣会社で数年間コーディネーターとして従事し、その後海外へ。現在は、ライター・翻訳者・日本語教師という3つの顔を持つ。政治・経済・教育を中心に幅広いジャンルで執筆中。

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