「一日でも早く再建を」 火事で焼けた体育館 再建の寄付男性に感謝状

　火事で焼けて使用できなくなった千葉県我孫子市の小学校の体育館を、一日でも早く再建してほしいと多額の寄付をした男性に、市から感謝状が贈られました。

　我孫子市立湖北小の体育館は２０２４年７月２９日、隣接する作業所の火事が延焼し、南側３分の１が焼失したほか、熱で床全体が反り返ってしまい使用できない状態です。

　このことを知人のＳＮＳで知った志賀桑弓雄さんは８月２２日、体育館の建て替え資金として３０万円を市に寄付しました。

　我孫子市の星野順一郎市長は９月１２日、志賀さんに感謝状を贈り、「私自身も湖北小を卒業した一人。謝申し上げます」と述べました。

　志賀さんは市内で２０年以上前から電気工事業を営み、住まいのある福島県楢葉町に寄付したこともあるといいます。

寄付をした志賀桑弓雄さん
「（体育館は）子どもたちが遊んだり運動したりするし、地域住民には災害時の避難所にもなる。いち早い再建が望まれる。一日でも早く再建してほしい、子どもたちのために」

　市は年内をめどに焼けた体育館の撤去費用を補正予算で確保したい考えで、体育館の再建には２年程度かかる見込みです。