『青春18×2』ほか上映、ツァオ・ヨウニンの来日も「TAIWAN MOVIE WEEK」10月開催
cinemacafe.net / 2024年9月23日 11時45分
10月17日(木)から10月26日(土)まで、台湾の人気映画・ドラマ11作を一挙上映する「TAIWAN MOVIE WEEK(台湾映像週間)」が開催されることが決定した。
本イベントでは台湾の人気映画・ドラマ11作を一挙上映。さらに人気俳優の曹佑寧(ツァオ・ヨウニン)が来日しトークショーを開催する。
10月中旬公開予定の特設サイトにて、NetflixやU-NEXT、Huluほか国内の主要な配信サービスで観られる台湾作品を、注目の俳優の紹介などを織り交ぜながら、様々な切り口でその魅力を伝えていく。
台湾クリエイティブ・コンテンツ・エイジェンシー(TAICCA)による本企画。昨年に引き続き2回目の開催となる今年は日本人俳優も出演したことで話題となった作品をはじめ、青春、ヒューマンドラマ、コメディ、サスペンス、ボーイズラブなど様々なジャンルから、いま最も熱い台湾エンタメを届けるべくWEBザテレビジョン編集部が上映11作品をピックアップ。
今年5月に日本でも劇場公開し大きな話題となった、藤井道人が監督・脚本を手掛けた日台合作のラブストーリー『青春18×2 君へと続く道』や、今年8月に台湾公開し本イベントで日本初公開、青春時代の複雑な三角関係を繊細に描いた『夏日的檸檬草』、台湾や東アジアに古くから伝わる風習「冥婚(めいこん)」を題材に描き、2023年の台湾上半期映画興行1位を記録したコメディ映画『僕と幽霊が家族になった件』など、日本初上陸作品を含むバラエティに富んだラインアップとなっている。
曹佑寧(ツァオ・ヨウニン)5年ぶり3回目の来日決定!
さらに、『夏日的檸檬草』主演の曹佑寧(ツァオ・ヨウニン)が来日し、10月17日(木)のTOHOシネマズ 日比谷上映回でトークイベントを実施する。
曹は、2014年に俳優デビュー、スポーツ映画『KANO~1931海の向こうの甲子園~』(14)で永瀬正敏演じる鬼監督の指導を受けるエースピッチャー・アキラ(呉明捷)を演じたことで知られており、第16回台北電影節の最優秀助演男優賞を受賞、国民的スターとなった。
当時は芸能活動と並行し、野球の年代別の台湾代表選手に選ばれ様々な国際試合で活躍するなど、二足の草鞋を履いていたが、2016年に芸能活動に専念することを発表、その優れた身体能力と確かな演技力で現在も高い人気を誇っている。
そんな曹から、実に5年ぶり・3回目となる今回の来日に向けてコメントが到着。「TAIWAN MOVIE WEEKに参加でき、とても嬉しいです。そして、私の最新作『夏日的檸檬草』を日本のファンの皆さんに観ていただくことができるのも、すごくワクワクしています」と、意気込みを語っている。
曹佑寧(ツァオ・ヨウニン)コメント全文
この度はTAIWAN MOVIE WEEKに参加でき、とても嬉しいです。
そして、私の最新作『夏日的檸檬草』を日本のファンの皆さんに観ていただくことができるのも、すごくワクワクしています。
日本の皆さんはたぶん『KANO~1931 海の向こうの甲子園~』での私を知ってくださっているかと思いますが、
今回の作品を通して、ラブコメでの新しい私を楽しんでいただきつつ、
この10年間の私の成長と変化を見ていただけると嬉しいです。
まさか10年経ってもまだ高校生を演じるとは思わなかったですが(笑)、いかがでしょうか?
今回のTAIWAN MOVIE WEEKでは近年の台湾人気作品もたくさん上映されるので、
皆さんに楽しんでいただければ嬉しいです。
最近、国際的共同制作の作品も増えていますし、いつか日本と一緒に作品に携わればと思います。
上映11作品紹介
『夏日的檸檬草』(2024年)
あなたはどちらを選ぶ? 学校では、シャオシャと幼なじみのヨーズは一目置かれるカップルだが、シャオシャだけが、彼女の心が転校生のチェンイーに奪われていることを知っていた。成績優秀で、才能にあふれ、ケンカも強い。一見飄々としたチェンイーは、実はシャオシャにある秘密を隠しており、幼い頃からシャオシャのそばにいたポメロは、愛する彼に近づこうとする者を厳しく監視していた。
『青春弑恋』(2021年)
やがて悪夢のような惨劇が起こる――。
オタクの大学生ミンリャンは、エロティックなライブ配信を行なうモニカに恋をしている。好奇心旺盛な女子高生キキは、コスプレヤーに扮してミンリャンを振り向かせたい。長い航海を終えて帰国した若い料理人、シャオジャンは、カフェ店員のユーファンと付き合いたいと思っている。ユーファンは、精神的な慰めを見つけようと舞台演劇に没頭する中で、新人女優のモニカと親密になっていく。モニカの消し去りたい過去をミンリャンは気にも留めないが、モニカはミンリャンのことを知らない。
リアルとバーチャルが交差する都市で、愛、欲望、犯罪に囚われた6人が奏でる、Z世代の台北夜想曲(ノクターン)。悪夢のような惨劇――誰も逃げられない。
『僕と幽霊が家族になった件』(2023年)
台湾や東アジアに古くから伝わる風習「冥婚(めいこん)を題材に描いたコメディ。
うだつの上がらないノンケの警察官ウー・ミンハンは、捜査中に祝儀袋を拾ったために、若くしてひき逃げ事故で亡くなったゲイの青年マオ・バンユーと死後結婚させられることに。マオ・バンユーの存在に悩まされつつも、ある事件の解決に向けて奔走するウー・ミンハン。やがてマオ・バンユーの助けを得て事件は解決に向かうと思われたが、そこには驚くべき事実があった――。
『オールド・フォックス 11歳の選択』(2023年)
2025年・アカデミー賞台湾代表作品。名匠ホウ・シャオシェン製作、シャオ・ヤーチュエン監督、門脇麦出演のヒューマンドラマ。
台北郊外に父と2人で暮らすリャオジエ。コツコツと倹約しながら、いつか、自分たちの家と店を手に入れることを夢見ている。ある日、リャオジエは“老獪なキツネ”と呼ばれる地主・シャと出会う。優しくて誠実な父とは真逆で、生き抜くためには他人なんか関係ないと言い放つシャ。バブルでどんどん不動産の価格が高騰し、父子の夢が遠のいていくのを目の当たりにして、リャオジエの心は揺らぎ始める。
図らずも、人生の選択を迫られたリャオジエが選び取った道とは…!?
『青春の反抗』(2023年)
大学の黙従文化に不満を募らせた芸術学科生のチーウェイは、表現の自由のためにストライキに参加する。そして、学生運動のリーダーであるクァンの恋人、チンに徐々に惹かれていく。白熱する抗議行動は、内に秘めた個々の欲望も燃え上がらせ、チーウェイとチンの熱も高まっていく。
しかし、クァンもまた、チーウェイに興味を示すようになっていき、3人の関係は複雑に絡まっていく。愛すれば愛するほど、傷つき、心にダメージを負う。やがてチーウェイは、創作の自由と同じように、内なる欲望と自身の感情は制約を受けるものではないと気づく。若者たちは自由のため、自分のために闘い続ける――。
『First Note of Love ~美しい恋の奏で』(2024年)
シャオハイは大学2年生、人付き合いは苦手だが、自作の音楽をネットに公開し、天才少年と注目を集めている。プロデューサーからの提案で打合せに行くが、居酒屋で出会った冴えない男と再会する。そしてプロデューサーからその男がニールだと言われる。幼い頃から憧れていたユニットMagnetのニールへの楽曲提供できると聞き内心喜ぶシャオハイ。だが、ニールの態度は違った…。ニールはシャオハイを小僧扱いし相手にしようもしなかった。
拗ねたシャオハイもニールを「旬の過ぎた歌手」だといい、打合せは即に決裂する。実はニールは、かつて兄とワールドツアーを組む程のアーティストだったが、不慮の事故で支えとなっていた兄を亡くして以来、ステージで演奏ができなくなっていたのだった。しかし、シャオハイの「旬の過ぎた歌手」という言葉が頭らから離れないニールはシャオハイのバイト先の店へと向かう。そして、いつの間にステージ上で演奏をしているニールと、そんなニールを見つめるシャオハイ、2人の間で曖昧な気流が流れる…。
『正港署』(2024年)
シュー・グァンハン(許光漢)主演の台湾の大ヒットアクションコメディ『僕と幽霊が家族になった件』のスピンオフドラマ。「時に言葉は命取り。」現場に言葉遊びの手がかりを残す連続殺人事件が発生。正港署新任のキャップとお調子者の刑事は、殺人鬼が提示する危険なパズルを解こうと奔走。正港署刑事たちの爆笑捜査を描くクライムコメディ。
『Be with me/一緒にいて』(2023年)
名匠ホウ・シャオシェン製作。映画のアートディレクターであるフェイは、病気の父親の看病のために故郷に戻るため、映画の途中で制作を離れなければならなかった。改築中の古い台北の家を離れ、家族とともに故郷の嘉義に戻ったのだ。父親とともに故郷に戻ったこの期間、フェイは祖父のかつての人生の足跡をくまなく踏みしめ、祖父の信念と遺産を思い出し、人生を立て直すために自らの力を取り戻す。
『ガッデム阿修羅』(2022年)
18歳のジャン・ウェンが改造銃で乱射事件を起こした。その動機について周囲の誰も見当がつかない。現場に居合わせた記者のメイ・ジュンズは事件の真相を突き止めるべく動き出す。ジャン・ウェンと共に漫画を創作していた親友アーシン、メイが取材していた老朽化アパートの住人リン・ジャーリン、彼女とオンラインゲームでつながる市役所のフー・ジーセン、彼と結婚を控えながらも広告会社で残業続きのビータ。人生の悩みや不満を抱える6人の運命が交錯する…。
『青春18×2 君へと続く道』(2024年)*日台合作
始まりは18年前の台湾。カラオケ店でバイトする高校生・ジミーは、日本から来たバックパッカー・アミと出会う。天真爛漫な彼女と過ごすうち、恋心を抱いていくジミー。しかし、突然アミが帰国することに。意気消沈するジミーに、アミはある約束を提案する。
時が経ち、現在。人生につまずき故郷に戻ってきたジミーは、かつてアミから届いた絵ハガキを再び手に取る。初恋の記憶がよみがえり、あの日の約束を果たそうと彼女が生まれ育った日本への旅を決意するジミー。東京から鎌倉・長野・新潟・そしてアミの故郷・福島へと向かう。鈍行列車に揺られ、一期一会の出会いを繰り返しながら、ジミーはアミとのひと夏の日々に想いを馳せる。たどり着いた先で、ジミーが知った18年前のアミの本当の想いとは。
『流麻溝十五号』(2022年)
1953年、自由を口にするものは政治犯としてすぐに捕まる時代。政治的弾圧が続く中、罪を課せられた者は思想改造および教育・更生のため緑島に収監されていた。
連行された者たちは、名前ではなく番号に置き換えられ、囚人として「新生訓導處」に監禁、重労働を課せられる日々を余儀なくされた。純粋な心を持つ、絵を描くことが好きな高校生・ユー・シンホェイ。ひとりの子どもが生まれて間もなく投獄された正義感の強い、看護師・イェン・シュェイシア。妹を拷問から守るため自首して囚人となったダンサーのチェンピン。次々と迫る不条理に対しても思考は止めず台湾語、北京語、日本語などあらゆる言語を駆使しながら一日一日を生き延びようと過ごす人々。時の為政者は何をしてきたのか。考えることは罪なのか。これまで閉ざされていた歴史に、また一つ光が射す。
「TAIWAN MOVIE WEEK」は10月17日(木)より10月26日(土)までTOHOシネマズ 日比谷、TOHOシネマズ 六本木ヒルズ、東京ミッドタウン日比谷、TOHOシネマズ 池袋ほかにて開催。
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