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監督の実体験を基に描く、強迫症を隠して生きる高校生の物語『悠優の君へ』予告編

cinemacafe.net / 2024年9月29日 14時15分

監督・福原野乃花の実体験を基に、強迫症を隠して生きる高校生とその友情を描いた映画『悠優の君へ(ゆうゆうのきみへ)』が、10月11日(金)よりアップリンク吉祥寺ほかにて順次公開。予告編と場面写真が解禁となった。


いつも一人で過ごしている高校生の悠(はる)。そんな悠には気になる人がいる。それは毎日同じ時間に、教室から見える手洗い場に現れる生徒だった。その子はただひたすら手を洗い続ける。何度も、何度も。悠はなぜだかその子から目が離せなくなっていた――。


何かに期待することを諦め、“普通”の輪から離れて生きる主人公・悠が、“普通”に憧れ、その輪からはみ出さないように生きようとする優乃(ゆうの)と出会い、お互いが抱える孤独と向き合いながらそれぞれの道を探していく。


些細なことや目に見えないことなどが気になって頭から離れず、何度も確認を繰り返したり、馬鹿馬鹿しい考えと知りながらその不安と恐怖に耐えられず、不安を消すための行動をしてしまう<強迫症>。日本でも50人に1人くらいの割合でいるとされ、悩みを抱える人はそのことを隠す傾向にあるという。


本作の監督をつとめた福原野乃花は、大阪芸術大学短期大学部出身で、現在23歳。7歳の頃に強迫症を発症し、頻繁に手を洗うなどの症状や「誰かに危害を加えてしまうかもしれない」と思う加害恐怖にとらわれる。しかし、「普通ではない自分は気持ち悪がられるのではないか」という恐怖から誰にも相談することができなかったという。


20歳の時にようやく悩みを打ち明け、「もう一人ではないんだ」と肩の荷が降りたという福原監督。人に頼ることの必要性を知った経験から、いまなお苦しみの渦中にいる人たちに向けて、また強迫症をもっとたくさんの人に知ってほしいとの思いで本作を企画。多くの人の賛同を得て、映画を完成させた。


なお、本作の公開中には、強迫症を多くの人に知ってもらうための国際的なイベント「強迫症啓発週間」も各国にて開催予定となっている(毎年10月第2週開催)。


『悠優の君へ』は10月11日(金)よりアップリンク吉祥寺ほか全国にて順次公開。



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