『めまい』女優とも交際!伝説のエンターテイナーの素顔に迫ったドキュメンタリー

シネマトゥデイ 映画情報 / 2017年11月22日 23時38分

サミー・デイヴィス・Jrのドキュメンタリーを手掛けたサミュエル・D・ポラード監督

 伝説の歌手兼俳優のサミー・デイヴィス・Jrさんを描いたドキュメンタリー映画『サミー・デイヴィス・Jr:アイヴ・ガッタ・ビー・ミー(原題) / Sammy Davis, Jr: I’ve Gotta Be Me』について、サミュエル・D・ポラード監督が、11月16日(現地時間)、ニューヨーク大学で単独インタビューに応じた。

 フランク・シナトラに見いだされ、歌手、俳優、ダンサーなどさまざまなジャンルでその才能を発揮したサミー・デイヴィス・Jr.さん。本作は、交通事故で左目を失明し、黒人公民権運動の最中の南部の州で人種差別を受けるなど困難に直面しながらも、究極のエンターテイナーの道を確立していくサミーさんの姿を描いている。

 ヴォードヴィルショーの巡業をしていた一家に生まれたサミーさん。子供の頃からさまざまなエンターテインメントに慣れ親しめたのは、両親の影響が大きかったと言えるが、それについてポラード監督は、「母親はダンサーで、父親も歌を歌い、ダンスを踊っていたサミーは、叔父に才能を見抜かれ、3歳の時には舞台に立っていたんだ。彼は巡業で歌い方や踊り方を学んでいったけれど、全く学校に通わなかったから、学年に適した教育を受けていなかったんだ。それでも父親、叔父、そして彼らと共にヴォードヴィルショーの舞台に立っていた人たちから多くを学んでいたんだ」と説明する。サミーさんの人生において、この頃の巡業が大きな基盤になったようだ。

 サミーさんは第2次世界大戦時、アメリカ陸軍に入隊し参戦したが、当時はかなりの差別を受けていたという。「彼は空軍に入りたかったらしいけど、教育が十分ではなかったから、試験に合格しなかったらしいんだ。歩兵隊として参戦したものの、背は低く、痩せ型の小柄な体形。それまではショーでパフォーマンスをしていたこともあり守られていたけれど、歩兵隊ではあからさまな人種差別を受けたそうだよ。特に従軍していた時には3度も鼻を折られ、自分が飲んでいたビールに小便をかけられたりするなど、ひどい扱いを受けたそうだ。サミーはそれを、アメリカ国内で人種差別が起きていることの警鐘として受け止め、そんな人種差別と戦うには、自分の才能を使うしかないと学んだんだ」と語った。

 多くの女性と浮名を流したサミーさんだが、映画『めまい』などの女優キム・ノヴァクとの交際についてポラード監督は、「サミーとキムが出会ったのは、トニー・カーティスとジャネット・リーの家でのパーティーだったんだ。当時のキムは映画『めまい』の撮影前で、コロンビア・ピクチャーズにとって、スタジオの希望の星だったんだ。自身のスタジオが抱える女優が黒人歌手と交際しているスキャンダルは、興行にも影響を与え、キムのイメージにも関わると考えた社長の圧力により、キムはサミーと会うことをやめなければいけなかったとか。サミーは『もし彼女と別れなかったら、君に何かが起こるかもしれない』と脅されたというウワサまであったよ」と明かした。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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