「いだてん」で大河異例の試み 大根仁が演出に参加

シネマトゥデイ 映画情報 / 2019年3月1日 5時10分

第9回「さらばシベリア鉄道」より。金栗四三(中村勘九郎)、大森兵蔵(竹野内豊) (C)NHK

 「モテキ」「まほろ駅前番外地」などの深夜ドラマや映画『バクマン。』『SUNNY 強い気持ち・強い愛』などの演出、監督を務めてきた大根仁が、「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」(NHK総合・日曜20時~ほか)で、初の大河ドラマの演出に挑戦。彼が演出を務めた3日放送の第9話「さらばシベリア鉄道」を前に、その見どころや大河ドラマ参加の経緯などを語った。

 大河ドラマとしては異例となる外部演出家、大根を起用したきっかけは、チーフ演出家である井上剛との交流に始まるという。「2010年に僕は『モテキ』を撮っていたのですが、そのときちょうど井上さんは『その街のこども』というドラマをやっていて。どちらも森山未來が出ていて、僕が未來と大阪に行ったとき、井上さんを紹介されて一緒に飲んだのが最初でした。歳も一緒で、ドラマ作りに対する姿勢も似ていると思って意気投合し、飲み友達になりました。そんな折、数年前に井上さんが大河をやることになって『どうですか?』ってフランクに誘われたんです」

 大根監督自身、小さいころから大河ドラマに親しんでおり「黄金の日日」(1978)や「獅子の時代」(1980)、平成に入ってからは「龍馬伝」(2010)、「平清盛」(2012)などの圧倒的なクオリティーを追求した作りに魅了されたという。それだけに「有名な武将や偉人だったら腰が引けていたと思う」と語ると、「でもこの作品は、金栗四三や田畑政治という、一般的には『誰?』という人を宮藤(官九郎)さんの脚本で描くということが非常に魅力的だった」と、オファーを受けたときの心境を振り返る。宮藤の脚本については「近年の宮藤さんのドラマは、ものすごく緻密な構成で作られています。民放のドラマだと10話ぐらいで伏線を回収していくのですが、この作品では1年かけてそれをやっていくのです。これは驚きです」と舌を巻いているようだ。
 
 また近年、NHKが制作するドラマのクオリティーの高さにも興味があったという大根監督。「脚本があってシンプルに撮る、というのは変わらない」と前置きしつつ「どの部署もレベルは高いのですが、何より美術が素晴らしい。タイトルロールの(スタッフクレジットの)最初に美術が来ていることからしても、それがうかがえますよね。長年の歴史が詰まっている」と感嘆すると、第9話のメインシーンとなるシベリア鉄道の美術も大いなる見どころと太鼓判を押す。

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