「ドラえもん」「ルパン三世」続々立体化 山崎貴監督がビッグタイトルに挑む理由

シネマトゥデイ 映画情報 / 2019年12月5日 8時10分

 山崎監督と言えば、西岸良平の漫画を実写映画化した『ALWAYS 三丁目の夕日』(2005)が興行収入32.3億円を記録し、後に2本の続編が制作。いずれも45.6億円、34.4億円と第1作を上回るヒットとなり世に広く名を知られることとなった。そのほか、実写映画『SPACE BATTLESHIP ヤマト』(2010)で41億円、3DCGアニメ『STAND BY ME ドラえもん』(2014)で83.8億円、実写映画『寄生獣』前後編(2014)がそれぞれ20.2億円、15億円を記録。今年も3DCGアニメ『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』が8月に公開され、コアなファンを持つビッグタイトルを手掛けてきた(数字は日本映画製作者連盟調べ)。

 着手する作品のチョイスについては「どうしても自分がやりたいもの、依頼され納得できたものなどケースバイケース」だというが、批判されるのを覚悟して作る場合もあるという。「ここ数十年でCG映画が可能になるなど、テクノロジーの進歩で新しい表現や手法が次々に出ています。過去の作品をこれまでと違う表現にしたらどうなるのか、そこに挑戦する気持ちも必要だと思います。その結果、新しい側面が見えてくるかもしれないし、逆に痛い目に遭うかはわかりませんが(笑)。そういう意味で『ルパン三世』は多様性を許容する作品だと感じました」

 「ものを作る人間はそれに関するリスクを背負う覚悟が必要」と語る山崎監督。ネガティブな声が出るのを恐れて萎縮していては前に進めないというそのスタンスが、数々のビッグタイトルを成功に導いてきたのだと実感させられた。50年もの歴史を受け継ぎながら、これまでにないスタイルで誕生した『ルパン三世 THE FIRST』は、ルパンへの愛情とチャレンジ精神が組み合わさった山崎貴らしい作品といえよう。(取材・文:神武団四郎)

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