阿部サダヲ&松たか子、ハプニング乗り切る 坂元裕二脚本の新作ドラマで監督を圧倒

シネマトゥデイ 映画情報 / 2020年6月20日 23時22分

スペシャルドラマ「スイッチ」リモート会見より 左上から時計回りに阿部サダヲ、松たか子、月川翔監督、坂元裕二(脚本)

 20日、テレビ朝日系のスペシャルドラマ「スイッチ」(6月21日夜9:00~11:04放送)のリモート会見が実施され、主演の阿部サダヲ、ヒロイン役の松たか子、脚本の坂元裕二、月川翔監督が参加。ドラマの撮影の裏側に触れるなか、会話劇に定評のある坂元脚本の面白さや撮影中のハプニングなどで沸いた。

 本作は、阿部と松演じる40代の腐れ縁の元恋人同士が、連続通り魔事件を巡って検事と弁護士として舌戦を繰り広げるストーリー。阿部と松はこれまで夫婦を演じた映画『夢売るふたり』(2012)や野田秀樹の舞台「逆鱗」(2016)などで度々共演。阿部はNHKのリモートドラマ「Living」(2020)、松は「カルテット」(2017)に続いての坂元作品となる。

 坂元は、普段脚本を執筆している仕事部屋からの参加。本ドラマは企画を立ち上げた時点で阿部と松のキャスティングが決まっていたため、全編あてがきしたという。「阿部さんと松さんは何度か共演しているけどシリアスなものが多かったと感じていたので、今回はコメディータッチにしようと。出ていただけるのがわかったときはすごくうれしかったです。宝物のようなお二人なので、僕が書いていいんだろうかと光栄、プレッシャーにも思うし、二人の魅力を損なわないように一生懸命書くだけだった」と話す。

 本ドラマも膨大なセリフ量だというが、脚本を執筆する際には「(二人の)顔と声を想像しながら頭に浮かべて。いつもは言いやすいように気を付けるんだけどお二人なので今回は大丈夫かなと。法律用語などもあって言いづらかったりするかなと思ったんですけど大丈夫かなと」と阿部と松に絶大な信頼を寄せていた。

 そんな坂元脚本の魅力について、阿部は「坂元さんの書く会話、セリフは本当に面白い。演じていても面白いし、つながったのを見ても面白い。よく思いつくなあといつも思います。本編と関係ないセリフも面白くて、それが効いてくるからすごい」と話し、松も「リアルな会話がずっと続く。本当の会話を脚本にできるのはすごい力だなあと。極端に言えば、わたしたちはそれをただ読めばいいという。生々しい切り取り方で、面白かったです」と充実した表情を見せた。

 会見は、視聴者からの質問コーナーもあり、月川監督に「監督目線で興味深かったエピソードは?」という質問が。「10分ぐらいある長いワンシーン。カットを割らずに撮っていたんですけど、本番中に阿部さん(直)がアイスペールの氷を松さん(円)のグラスに入れようとしてうまくいかないハプニングがあって。カットをかけるか悩んだのですが、どう乗り切るんだろうこの二人は? と思って(カットをかけずに)見ていたら、確かにこの二人のキャラクターだったらこうするだろうなという説得力のある動きで乗り切ってくれて。さりげない動きなので普通に見ていたら見落としてしまいそうなほど自然にやってのけているんですけど、その自然さがすごいと思いました」と月川監督。このシーンは本編に入っており「一回目は気にせずに見て、二回目以降注目して見てもらえたら」と呼びかけていた。

 視聴者からの「同じキャストでまた撮るならどんな作品?」という質問には、坂元が「このドラマの二人を、五年おきぐらいに書きたい。『スイッチ2050』ぐらいまで」と回答。これに松も「10分ずつぐらい。近況報告的な感じでやってみたいです」と言い、月川監督も「ぜひやりたいですね。リチャード・リンクレイター監督の『ビフォア』シリーズ(イーサン・ホーク&ジュリー・デルピー共演)という9年おきに同じカップルを撮り続けるシリーズがあるんですけど、お二人でやれたらいいなあ」とやる気満々。すかさず阿部が「これ、誰に話せばいいですかね」と畳みかけ、月川監督は「僕プロデューサーに話しておきます」と盛り上がっていた。(編集部・石井百合子)

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