日本のアニメーションの意義と目指す未来とは【第33回東京国際映画祭】

シネマトゥデイ 映画情報 / 2020年10月23日 11時8分

 10月31日から開催される「第33回東京国際映画祭」(以下TIFF)の「ジャパニーズ・アニメーション」部門のプログラミング・アドバイザーに就任したアニメ評論家の藤津亮太氏が、今回上映されるアニメ・特撮作品の選定理由について、さらには日本のアニメーションが置かれている現状、未来について語った。

 今年のTIFFの「ジャパニーズ・アニメーション」部門は、これまで同部門のプログラミング・アドバイザーを務めていたアニメ・特撮研究家の氷川竜介氏が任期終了となったことで、アニメ評論家の藤津氏が同部門のプログラミング・アドバイザーを引き継ぐことになった。今年のプログラムは、第一作から20年以上の時を経てなお進化を続ける『劇場版ポケットモンスター』シリーズと、生誕45周年を迎えたスーパー戦隊シリーズの特集、および2019年から2020年にかけて製作されたアニメ界話題の注目作が上映される。

 今回のプログラムで、世界的人気を誇る『劇場版ポケットモンスター』を軸に据えようという方針はすぐに決まったという。「実はポケモン映画は、ここ2、3年特に注目すべき状況にある」と語る藤津氏。2017年には映画20周年を記念して『キミにきめた!』という、テレビシリーズ最初のエピソードをリメークした作品を作り、翌年の『みんなの物語』は、人間とポケモンとの関係性を考え直すことをテーマに作られた。藤津氏は「息の長いシリーズだからこそ、新たなファンを獲得し、今後も継続していくために、改めてアニメ『ポケモン』の魅力を、映画を通じてアピールしようとしているのではないかと思います」と注目の理由を説明する。12月に公開される新作『劇場版ポケットモンスター ココ』が『劇場版ポケットモンスター みんなの物語』を手掛けた矢嶋哲生監督の二作目となることにも触れ「アニメ『ポケモン』を立ち上げ、支えてきた湯山邦彦監督に次ぐ新しい世代が登場してきたということも含めて、今こそ『劇場版ポケモン』を特集するタイミングだと考えました」とその意義を説明する。

 そのほか、期間中は『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』『ぼくらの7日間戦争』『サイダーのように言葉が湧き上がる』『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』『どすこい すしずもう』と、特別招待作品として『ジョゼと虎と魚たち』『魔女見習いをさがして』なども上映される。このラインアップについて藤津氏は「特に去年から今年にかけては魅力的な作品が多かったので、選定に悩むことはなかったですね。入れるならもういくつか加えたいぐらいでした」と語る。

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