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“特撮の神様”円谷英二が撮影 幻のトーキー音楽映画『かぐや姫』85年ぶり凱旋上映

シネマトゥデイ 映画情報 / 2021年7月8日 16時36分

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画像は「生誕120年 円谷英二展」ポスター

 「ウルトラマン」などで知られ“特撮の神様”と呼ばれる円谷英二さんが撮影を手掛け、長い間失われていた幻のトーキー音楽映画『かぐや姫』の短縮版がイギリスで発見され、85年ぶりに凱旋上映されることが明らかになった。7日に都内で行われた「円谷英二 生誕120年記念特別イベント」で発表された。

 『かぐや姫』は円谷英二さんが特撮に足を踏み入れる前に撮影を手掛けた初期作品で、田中喜次さんが監督を務めたトーキー音楽映画。国内では1935年に公開され、短縮版は1936年に作成された。オリジナル版の上映時間は75分、国際映画協会の監修によりイギリスへの輸出向けに再編集された短縮版の上映時間は33分となっている。

 日本からイギリスへ渡った経緯は、ロンドン日本協会(ジャパン・ソサエティ)が1936年に英国人や現地法人向けの上映会を企画し、在英日本大使館に「日本の可憐な伝説、童話を題材にした映画がほしい」と依頼したことがきっかけ。同大使館から相談を受けた外務省が、外郭団体の国際映画協会に作品選定を委嘱し、『かぐや姫』が輸出フィルムとして確定。国際映画協会の監修により、冒頭に英語字幕による解説を付した短縮版が制作された。

 発見のきっかけは、2015年5月にロンドン在住の映画史研究家ロジャー・メイシーさんから、英国映画協会(British Film Institute、BFI)に本作の可燃性ポジフィルムが現存しているという情報が寄せられたこと。同年10月、国立映画アーカイブの研究員がBFIの保存センターで現物調査を実施。その結果、1936年に作成された『かぐや姫』の短縮版であることが明らかに。その後、約6年にわたるBFIとの収集交渉を経て、『かぐや姫』短縮版を不燃化したフィルムの日本への里帰りが実現した。

 『かぐや姫』は、「生誕120年 円谷英二展」(8月17日~11月23日、主催:国立映画アーカイブ・須賀川市、特別協力:円谷プロダクション)の関連上映として、9月4日、5日に国立映画アーカイブにて上映される。(清水一)

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