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「カクレンジャー」30年ぶり続編、実現の裏にキャストの奮闘 小川輝晃&広瀬仁美が明かす紆余曲折の制作秘話

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年8月25日 10時0分

若づくりして演じることはやめよう

 「カクレンジャー」テレビシリーズは、全53話を「第一部」(第1話から第24話)、「第二部・青春激闘編」(第25話から最終話)と二部構成にわけたストーリー展開が特徴だ。完全新作は「第三部・中年奮闘編」と銘打ち、テレビシリーズ“第54話”とも言えるその後の物語が描かれた。

 前述のとおり、本作品のタイトルには30周年を記念した作品であるということは表現されていない。 「第三部・中年奮闘編」というサブタイトルも、本編内で各話タイトルのように表示されるだけだ。これは、本作品を30周年という一過性のお祭りに終わらせず、40年、50年と経っても色あせない、テレビシリーズの地続きの話を作りたいというプロデュース陣の想いによって付けられたそうだが、30年経った5人のいまの姿を描くことは、キャストによるこだわりだった。

 「30年前の5人の姿を踏襲して『俺たち、まだできるぜ』と若づくりして演じることは、やめようと思っていました。そうではなく、30年経ったいまの等身大の姿をお見せできたらいいなと、話を詰めていきました。『第三部・中年奮闘編』は、それを具現化した秀逸なサブタイトルです」(小川)

 話が本格的に進んだのは、2022年夏のこと。実現にあたり、当時のキャストが出演できるかが最大の問題となっていた。

 「土田大(サイゾウ/ニンジャブルー役)は声優として多忙なため、スケジュールが確保できるかわからない状態でしたが、(メガホンを取った)坂本浩一監督に打診ができた段階で、5人でご飯を食べながら、どんな話にするかを考えようということになり、そこで初めて5人での話し合いの場を設けました」(小川)

 「とりあえず集まってみたら、みんなやる気でしたね。特にケイン(・コスギ、ジライヤ/ニンジャブラック役)は、『トップガン マーヴェリック』みたいな作品がいい! と話していました(笑)」(広瀬)

「夢は見るから叶うもの」

 小川と広瀬は2022年、TTFCが制作した「『劇場版 仮面ライダーリバイス』スピンオフ配信ドラマ『Birth of Chimera』」にゲスト出演。悪役を務めたケインとの共演はもちろん、坂本浩一監督とも現場を共にすることとなった。

 「坂本監督が撮る劇場版『仮面ライダーリバイス』の悪役にケインが決まっていたので、『カクレンジャー』の布石として僕たちをキャスティングして、少し匂わせをしていたんです。当時は、まだ新作が制作できるか不透明だったので、確実にできる方向に持っていくために、いろんな作戦を打とうとしたうちの一つが『Birth of Chimera』でした」(小川)

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