本木雅弘、清水美砂の大胆シーンに感服「女優魂を感じました」
シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年11月23日 15時32分
俳優の本木雅弘が23日、都内で行われた映画『海の沈黙』(全国公開中)の公開記念舞台あいさつに登壇し、「普通の関係でいられない」という清水美砂との共演シーンを振り返った。この日は、石坂浩二、菅野恵、若松節朗監督も来場した。
『駅 STATION』、ドラマ「北の国から」シリーズなどで知られる倉本聰が原作・脚本を務めた人間ドラマ。世界的な画家・田村修三(石坂)の展覧会で贋作事件が起こり、報道が加熱する中、北海道・小樽で女性の死体が発見される。やがて二つの事件の間に浮上した人物は、かつて天才画家ともてはやされるも、ある事件を機に表舞台から姿を消した津山竜次(本木)だった。
本木は公開と観客の来場を喜び、「きっと倉本先生も富良野で、この船出を喜んでくださっていると思います。その倉本先生の一筋縄ではいかない世界観を、粘り強い寄り添いで作品に仕上げてくれた監督に感謝申し上げます」と頭を下げた。そして、「観終わった後で良くも悪くもモヤモヤしていると思いますが、結末を知ったところで終わるタイプの作品ではありません。これから皆さんの自分事となってジワジワと響いていくと思います」と呼びかけた。
印象的なシーンを問われた本木は「夢のシーンで、入れ墨姿の全裸で横たわる(謎めいた女性・牡丹役の)清水美砂さんとの一瞬のシーン」をあげる。清水とは映画『シコふんじゃった。』(1992)で出会い、NHKドラマ「涙たたえて微笑せよ」(1995)では狂人的な作家と妻役で共演しており、本木は「(前回は)わたしが清水さんの髪をハサミでザクザク切り刻んでしまう狂気な役でした。今回は入れ墨を彫りまくる。どうも清水さんとは普通の関係でいられないようでして、その辺も感慨深かったです」と振り返る。
清水は「全身全霊をかけて二人の関係性を表現したいという思いで、人間を撮るには素晴らしい才能を持っている若松監督にゆだねまして全裸になって表現(しました)」と当時の心境を語ると、本木は「女優魂を感じました」、若松監督は「脱ぎっぷりがいいんですよ」と感心。清水は「入れ墨をしていると衣を着ている感じで全裸という感じがしなかったんですよね」と謙そんしつつ、準備に6時間を要したことを明かす。さらに、「大好きな本木さんのために愛を込めて全裸になりました」と告白すると、本木は思わず清水の肩を抱き、頭を寄せて感謝を示した。(錦怜那)
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