人間の口に…残虐ホラー『テリファー3』アート・ザ・クラウン俳優が嘔吐しそうになったトラウマシーン
シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年11月30日 19時33分
全米で失神者&嘔吐者が続出するほど過激な残虐描写で話題のホラー映画シリーズ第3弾『テリファー 聖夜の悪夢』(全国公開中、R18+指定)。同作の監督・脚本を務めたデイミアン・レオーネ監督がリモートインタビューに応じ、殺人ピエロ「アート・ザ・クラウン」役のデヴィッド・ハワード・ソーントンですら撮影中に嘔吐しかけたという残虐シーンを明かした。(以下、映画のネタバレを一部含みます)
アート・ザ・クラウンは、考えうるなかで最悪の方法で人々に死をもたらす凶悪な殺人鬼。第3弾はクリスマスシーズンを舞台に、サンタ姿のアート・ザ・クラウンが聖夜を祝おうとする住民たちを絶望のどん底に陥れる。
血しぶきや人体破壊といったゴア描写は、シリーズを重ねる毎に過激さを増している。レベルアップする殺戮を楽しむアート・ザ・クラウンとは対照的に、演じ手であるデヴィッドはあまりにハードな演出に嘔吐しそうになった瞬間があったという。それは、人間の口に生きたネズミが入っていくシーン。その後の惨劇を含め、思わず目をそらしたくなる生々しさだ。
レオーネ監督によると、デヴィッドは嘔吐描写が苦手で、ネズミのシーンで使用されたダミーの嘔吐物の匂いで、自身も吐き気を覚えてしまったという。「(ダミーで使用した)スープの匂いが強烈だったみたいです。彼にとって、このシーンの撮影はかなりハードでした」
デヴィッドが嘔吐しそうになっている一部始終は、メイキングカメラで収録していたそうだが「今は公開する予定はありません」とレオーネ監督。「それを公開してしまうと、アート・ザ・クラウンという存在が怖くなくなってしまうからです。もちろん、映画のネタバレにもなってしまいますから」
観客にトラウマを与えたネズミのシーンは、ブレット・イーストン・エリスの小説「アメリカン・サイコ」から着想を得たもの。同作は、クリスチャン・ベール主演で映画化もされている。「高校時代、友人と『アメリカン・サイコ』にハマっていました。その友人が原作小説も勧めてくれたのですが、映画とは全く違う内容だったんです。その小説にネズミのシーンが含まれていて、その描写が頭から離れなくなりました。あれから約20年が経過し、その小説を振り返ってみた時、『これなら観客を不安にさせることができる』と閃いたんです」とレオーネ監督は明かした。
ちなみにレオーネ監督は、アート・ザ・クラウンが凶器として使ったら面白そうなアイテムや映像化してみたい残虐描写のアイデアを、日常生活の中で集めてリスト化しているという。「面白いアイデアは、いつ、どの瞬間に思い浮かぶかわかりません。毎日、リストにはたくさんのアイテムやシチュエーションが追加されます。いくつかは、次回作で映像化する予定です。早くみなさんにお見せしたくてワクワクしています」と興奮気味に語っていた。(取材・文:編集部・倉本拓弥)
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