頭文字Dに登場したスポーツカー開発者のトークバトルが凄すぎる!

clicccar / 2014年8月26日 16時33分

『新劇場版「頭文字 D」 Legend1 -覚醒-』の公開イベントとして、先日8/14にメガウェブ「86 “超”夏祭り」で「国産スポーツカーと5人のレジェンド with 土屋圭市トークショー」が開催されました。

なんと頭文字Dでバトルを繰り広げたスポーツカーの開発者5人が、メーカーの垣根を越えてトークショーを行ったのです。

(写真左から)司会はドリキンこと土屋圭市さん、そして開発者はトヨタ86の多田哲哉さん、スバルインプレッサWRX STIの森宏志さん、ホンダNSXやタイプRの上原繁さん、日産R32/R33/R34スカイラインGT-Rの渡邉衡三さん、マツダのロードスター&RX-7の貴島孝雄さんが壇上に勢揃い! 

本当に、凄い顔ぶれですよネ。そこでここでは「スポーツカーとは?」という質問に対する激辛トークバトルの様子を紹介したいと思います。

■FRにあらずんばスポーツカーにあらず!

司会の土屋さんから「スポーツカーとは?」と問われて、「FRにあらずんばスポーツカーにあらず!」と答えたのが、マツダの貴島さんとトヨタの多田さんでした。

貴島さんは、「スポーツカーとは、マツダで“人馬一体”と表現している通り、自分が思い通りに動かせるクルマだと考えています。更にFRの良い所は、前輪は舵角だけで、後輪は駆動だけ。これを50:50の重量バランスにすると、ニュートラルステアになって扱いやすくなるのです」とFRの人馬一体論を展開。

更に「4WDは、扱いにくくていけない」という持論に加えて、「ドリフトは、遅いですね」とコメント。「頭文字D」のイベントなのに、率直すぎるコメントまで飛び出しました。

多田さんも「スポーツカーとは、役に立たないクルマ。86開発時には“明日86がなくなっても困らないクルマにしよう”と開発陣にハッパをかけてきました」とこだわりのコメントを披露。

更に「スポーツカーは、FRとNAでなければだめ。そもそも人間はFR。FFは逆立ちして歩くようなもの。4WDは四つん這いの犬みたいなもの。ありえない!」と、トヨタ86の開発パートナーであるスバルに激辛トークを仕掛けていました。

■頭文字Dのホンダ・スポーツカーは、すべて上原さんが手掛けた!

ホンダの上原さんは、頭文字Dのホンダ・スポーツカーをすべて手掛けた開発者です。「スポーツカーとは、人間が扱って速く、自分の手足に近い操縦性能を示すクルマ。独特のボディ、エンジン、シャッシーを持つクルマが理想ですね」とコメント。

またタイプRについても「タイプRは、サーキットで一番速いクルマを目指して開発しました。でも街中ではうるさくて乗り心地が悪いから、営業ではなるべく売らないようにしたんです」と言いつつ、「トンガったクルマが好きな人が結構いて、割と売れましたね」と付け加えていました。

司会の土屋さんも「頭文字Dにも登場するけど、上原さんはFFではタイプR、FRはS2000、MRではNSXと、ホンダのスポーツカーをあらゆる駆動方式で全部やっている。本当に凄い!」と最大級の賛辞をおくっていました。ちなみに上原さんは、「4WDはやっていません。あまり好きではないですね」と答えていました。

■ハイパワー4WDはスポーツカーか否か!?

パネリスト5人のうち3人がアンチ4WD派の中、GT-Rの渡邉さんとインプの森さんが、「ハイパワー4WDは、スポーツカーか否か!?」という命題に、ズバリ答えてくれました。

日産の渡邉さんは「スカイラインR32GT-Rは、マークⅡにやられて低迷していたスカGの復活をかけて開発。目指した目標は ”究極のロードゴーイングカー” でした」とコメント。

更に「GT-Rには世界選手権レースで優勝する宿命があり、600psとそれを支える4WDが不可欠でした。ただ常時4WDは曲がらないから、長年研究してきたアテーサE-TSを採用したのです」という開発経緯と「エンジンは1000馬力絞り出しても壊れませんネ」という絶対的な自信を語ってくれました。

スバルの森さんは「多田さんが持ってきてくれたBRZが、スポーツカーです」と断った上で、「スバルは4WDでトラクションを稼ぎ、電子制御で操縦性能を高めています。インプレッサ4WDは、スポーツカーというよりも “ハイパフォーマンスカー”。スバルもインプでWRCに勝つために、我が道を極めるべく取り組んできました」とコメント。

また多田さんのFR至上主義にも「2足歩行の人間よりも4足のチーターの方が速いですヨ!」と切り返して、4WDの優位性をしっかり訴求していました。

壇上で繰り広げられるトークバトルは激辛コメントの応酬でした。それでも険悪な様子は微塵もなく、むしろ痛快であり爽快でした。それは、皆さんがお互いにリスペクトし合いながら、信念を語っていることが客席に伝わてくるからなのですネ。あらためて「クルマとは、開発責任者の分身である」と実感した次第です。

■8/23公開『新劇場版「頭文字 D」 Legend1 -覚醒-』
http://initiald-movie.com/

■頭文字D原画展は、メガウェブのヒストリーガレージで8/31まで。

(拓波幸としひろ)

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