実は理由があった。どうしてベンツはライトを点けるのが早いのか?  

clicccar / 2014年11月2日 11時33分

気がつけば、すっかり暗くなるのが早くなりましたね。ところで、薄暗い道でちょっと不思議に思ったことはありませんか? 

別に何も不思議じゃない?? まあそう言わず、道を走っているクルマをよーく見てください。何かに気が付きました?

そうです。薄暗いうちからライトをつけているクルマをメーカー別に分けると、メルセデス・ベンツがやたらと多いような気がしませんか? 比較的新しいベンツは、薄暗いというかほとんど暗くないうちからライトを点けている車両がほとんどなのです。

どうしてか? 実はちゃーんと理由があるんです。秘密はベンツのヘッドライトスイッチ。

なにか気が付きました?

そう、なんということでしょう! 「オフ」がないんです。選択肢は「AUTO」もしくは「点灯」なので、ほとんどのユーザーは「AUTO」にしたまま乗っているのです。コストダウン? いいえ違います。

これはベンツの安全哲学のひとつで、ライトの点け忘れを防ぐ工夫なのです。

しかし、驚くのはここから。

ベンツの感度センサーはとても敏感で「AUTO」ではほとんど暗くならないうちからライトが付いてしまうのです。いや、点くようにしているのです。ヘッドライトを早めにつけているベンツがやたらと多い理由は、そこにあったのですよ。

それって欠陥?

いえいえとんでもありません。これこそが、メルセデスの安全哲学なのです。ヘッドライトを早くつけることで、周囲に対して自車の存在をアピール。被視認性を高めて交通事故を減らそうという考えなのです。

ヘッドライトは暗い道を照らして明るくするもの、と思われがちですがそれだけじゃありません。周囲に対して自車の存在を示す道具でもあるのです。だからこそ、人間の目が見えにくくなる黄昏時でもしっかりとライトを点けることが安全につながるというわけですね。バイク、そしてバスや宅配のトラックなんかが昼間でもライトを点けているのと同じ理由です。

よくわからない? これを見ればもう一目瞭然!!

この動画を製作した「おもいやりライト」とは、横浜を中心に「交通安全のためにヘッドライトを早く点灯しましょう」という啓蒙活動をしている団体。11月10日には「いい点灯の日」として横浜でイベントをやるようなので、そちらにも注目です。

ちなみに、国産メーカーでは日産が安全を考えて「AUTO」のライト点灯を早めに設定しています。びっくりするくらい早くヘッドライトが点灯しちゃいます。

ユーザーからは「ライトが点くのが早すぎる!」なんていう声がメーカーにたくさん寄せられるそうですが、それには安全という大きな理由があってのこと。なので、ベンツや日産車のオーナーじゃなくてもライト点灯は早めにしたいですよね。

昔は「無駄にライトを点けるとバッテリーが痛む」とか「ライトバルブが切れやすくなる」なんて言われたようですが、今のクルマはそんなことありません。ライトを早めに点けることのデメリットはなにもないのです。なので安心して、積極的にライトを点けましょう!

点けるのはもちろんポジションランプじゃなくてちゃーんとヘッドランプですよ。

■おもいやりライト
http://www.omoiyari-light.com/

■薄暗れ感知オートライトシステム(日産自動車)
http://www.nissan-global.com/JP/TECHNOLOGY/OVERVIEW/smart_auto_headlight_wiper.html

(工藤貴宏)

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