フォルクスワーゲンの電気自動車「e-up!」の試乗で気になる5つの特徴

clicccar / 2014年11月29日 11時33分

日本における輸入車のスタンダードといえば、フォルクスワーゲン。そんなフォルクスワーゲンのEV(電気自動車)がついに日本へ上陸することになりました。

第一弾となるのは、コンパクトカーの「up!」をベースにした「e-up!」。受注開始は2015年2月からで発売は納車開始は「年央」と発表されていますが、ひとあし早く先行試乗車に乗ることができたので5つのポイントに分けて報告しましょう。

1:走りは安定感が増している

スタートから伸びやかに速度が増していくスムーズで力強い加速。スルスルと滑るように速度を増していく……なんていうのは電気自動車に共通する特徴なのでいまさら報告するまでもありませんが、ステアリングを切ってから軽快な動きをするノーマルのup!に比べるとどっしりとしたフィーリングなのが印象的でした。

これが総重量が230kgもバッテリーを床下に搭載していることの「いい影響」といえそうです。キビキビと走る感じは薄まりましたが、もっと大きな車に乗っているような安定感のある乗り味です。 


2:最高速度は130km/h

これは実際に試したのではなく公表されているデータなのですが、最高速度は130キロだそうです。

まあ日本では制限速度が100キロなのでそこまで出す状況はないのですが、130キロというのはドイツで3車線あるアウトバーンの中央車線を巡航できるという感覚ですね。

ドライビングモードは「Nomal」「ECO」「ECO+」の3パターンを切り替えられ、最高130キロというのが「Nomal」でのスペック。「ECO」だとややパワーが制限され最高120キロ、「ECO+」では95キロとなります。

電費(=エンジン車でいう燃費)を最高に伸ばす「ECO+」では、エネルギー節約のためにエアコンが強制的に作動停止するというからストイックですね。ちなみに航続距離はカタログスペックで185kmとのこと。高速道路でのフィーリングはグングンスピードが上がりガソリン車よりも素直な加速感です。ただ、速度を上げるとバッテリーの減りは早くなりますのでご注意を。

 

3:回生ブレーキの強さを切り替えられる

減速時のエネルギーを使って発電する「回生ブレーキ」というシステムがあり、これはガソリン車でいうエンジンブレーキのような感覚でアクセルを離したときに車体を減速させます。

しかし、強すぎても弱ぎてもしっくりとこない減速感の味付けが難しいところで、どうやって人間の感覚にあわせるかがエンジニアのチューニングの腕の見せ所なのです。

そこで、e-up!ではシフトレバーで回生ブレーキの強さを好みに応じて切り替え可能。ブレーキ回生なしで減速は最小限(ほぼ滑走している感じ)からアクセルを踏むと強く減速する段階まで、計5パターンを用意しているのです。

この回生ブレーキの強さはアクセルを離したときだけ違いが現れ、アクセルを踏んでいるときのシステムの制御はどのモードでも同じです。それがガソリン車の「ギヤ」と違うところですね。システムの基本や考え方は三菱アウトランダーPHEVの「回生レベルセレクター」と同じじです。

  

4:日本の急速充電器(CHAdeMO)に対応

EVといえば切っても切れない関係が急速充電器。e-up!はどうなっているのかといえば、実は日本に広く普及しているCHAdeMO(チャデモ)と呼ばれる方式に対応しています。

実は、この急速充電システムはドイツとは異なっていて、CHAdeMOはe-up!でも日本仕様だけに搭載。そんな日本仕様独自の作り込みというか作り分けも、どれだけ本気で日本市場へ挑んでいるかを具体化しているかわかりやすい例ですね。

 

5:見た目はちょっとだけ違う

日産リーフやBMW i3のように専用ボディを起こすのではなく、既存のボディを使ってEV化したのは「ユーザーに違和感なく受け入れてもらい幅広く普及させるため」なのだそうです。

しかし、デザインはガソリン車のup!とまったく同じではなくちょっと違います。

たとえば前後のバンパーの黒い線の部分にリフレクターが装着され、専用のサイドスカートも装備。ホイールも空力を重視した形状になっています。

 価格は366万9000円ですが、補助金(現時点では金額未定)を受ければ実質300万円を切るくらいの値段となりそうです。

ちなみにフォルクスワーゲンではe-up!の後にゴルフがベースのe-Golfもスタンバイしていて、その後(2015年中)にはプラグインハイブリッド車の発売も予定しているそうです。

clicccar

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