ドイツ自慢の幹線道路「アウトバーン」が有料化される?

clicccar / 2014年12月23日 8時3分

ドイツ政府がアウトバーン(Autobahn)を利用する「乗用車」の通行を有料化すると発表したことで、欧州で大きな波紋を呼んでいるそうです。

NHKによると、12月17日にドイツ政府が首都ベルリンで開いた閣議で2016年から通行料金を徴収する事を決定したとのこと。

(出展 ドイツAutobahn)

アウトバーンはこれまでドイツ国民への燃料課税や自動車保有課税で建設・維持してきたものの、近隣各国からの交通量増加により、道路周辺の環境対策や補修等で莫大な費用が嵩むようになり、1995年1月より特に利用頻度が高い12トン以上の大型トラックについては既に有料化されています。

料金徴収は車載機と道路に設置したETC受信機による路車間通信方式が採用されており、国外登録のトラックについては車載機の設置義務が無いため、通行券をサービスエリアに備えられた発券機で購入するシステム。

今回ドイツ政府が決めた有料化は冒頭のとおり、乗用車に関するもので、国外登録車の場合、ガソリンスタンドやインターネット上で通行許可証を入手、料金は10日間が10ユーロ(約1,450円)、2か月間は22ユーロ(約3,200円)となる模様。

またドイツ国内登録車についても年間で最大130ユーロ(約19,000円)が課せられるものの、自動車税の軽減により負担増は無いと言います。

つまり実質的に国外の乗用車に対する有料化であり、ドイツ政府は年間約730億円の利益を見込んでいて、その全額を道路整備に充てるとしています。

(出展 ドイツAutobahn)

ただ、この制度に対して早速EU(ヨーロッパ連合)や周辺国から「差別的」として強い批判が出ているそうで、再来年の有料化に向けて曲折が予想されているそうです。

元々、ドイツが整備した道路なので本来は他国から文句を言われる筋合いは無いものの、これまで長きに渡って無料だっただけに抵抗が大きい模様。

一方、日本の場合は高速道路通行料金が開通当初の話と異なり、未だ無料化が実現していないばかりか、消費税増税以降は平日日中のETC割引が廃止され、各種割引も縮小されるなど、アウトバーンの有料化に比べて遥かに高額な通行料を強いており、インフラ利用制度の面ではまだまだ自動車後進国と言わざるを得ないのかもしれません。

■Autobahn Webサイト
http://www.autobahn-online.de/

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