新型ミライは「環境性能は当たり前、燃料電池ならではの走りを!」が開発方針!

clicccar / 2015年1月5日 14時33分

トヨタの燃料電池車は、19992年に開発をスタートし、2011年から市販型の新型ミライの企画開発に移行しました。2011年といえば、石油や原発に依存する日本社会が東日本大震災で大混乱に陥った年。日本の産業全体が大打撃を受けた中で、トヨタは「水素社会」という未来戦略に大きく舵を切ったのです。

また新型ミライでは、「環境性能は良くて当たり前。燃料電池車(FCV)ならではの走りが大事!」という開発方針を設定。そして開発陣は世界初の市販FCVを完成させただけでなく、燃料電池ならではのモーターパワーと航続距離、そして低重心ボディを組み合わせて、燃料電池車ならではの走りを実現しました。

■燃料電池車ならでは走りを追求

新型ミライ開発責任者の田中主査は、プリウスPHVに続き開発を担当。そして「EVは近距離コミューターとして限定的に使うもの。次世代を担う究極のエコカーはFCV。」という基本戦略の元、燃料電池(FC)スタックや超高圧水素タンクの開発における数々の難題を克服してきました。

また開発陣は「FCVだから環境性能は良くて当たり前。乗って楽しいか、欲しいと思って頂けるクルマなのかが大事!」というあるべき姿を共有。そして新型ミライは、モーターの滑らかでトルクフルな加速感や超高圧水素タンクによる長距離ドライブ、更に低重心パッケージによるバランスに優れたハンドリングを備え、燃料電池車らしい走りを具現化したのです。

■新開発の発電ユニットとお家芸の動力ユニットが融合

発電ユニットの燃料電池(FC)スタックは、薄い発電セル370枚を直列に接続。生成水の制御(加湿と排出)と白金触媒の削減、発電率向上に注力し、寒冷地対策とコスト削減、パワー&燃費アップを達成しました。水素は、2本のリアタンクに充填。タンクは炭素繊維を効果的に巻き付けて耐700気圧を果たし、水素の充填増を実現しました。

動力ユニットでは、お家芸のHV技術を積極的に活用。昇圧装置で電圧を上げて、小型モーターを高回転で利用するのがトヨタ流です。動力モーターはレクサスRXのHV仕様から、また駆動用バッテリーはカムリHVからニッケル水素を流用し、高い信頼性と低コストを両立。新型ミライは、最新と量産の技術が見事に融合して誕生したのです。

(拓波幸としひろ)

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