これまでと真逆の「音」にこだわったスバル・BRZ tS

clicccar / 2015年9月17日 19時3分

300台限定、そして2015年10月12日までの受注期間限定で発売されているSTIのコンプリートカー「BRZ tS」。実際に乗ってみましたが、やっぱりいいですねぇ。

走りに関して開発陣がこだわったのは「応答性」なのだそうで、ステアリングを動かしてからクルマがそれに反応するまでの「遅れ」を徹底的に嫌い、ドライバーの意のままに操れるように仕立てているのです。

ショックアブソーバーはビルシュタイン製で、あわせてセッティングした10mmローダウンのスプリングを装着。しかし単にショックアブソーバーやスプリングを交換するだけでなく、ドライバーのステアリング操作をダイレクトにタイヤに伝えるようにブッシュやボルトまで手を入れているのが、いわゆるチューニングカーとの大きな違いでしょう。

エンジンルーム内に装着されている新開発の『フレキシブルVバー』は、「操舵に対する車両のヨーや横G応答性を30%以上向上」させているのだとか。

単に部品を取り付けるだけじゃなく、その装着作業にも細かいノウハウが注がれているから「普通の市販車に同じ部品を買って愛車に装着してもSTIコンプリートカーと同じ乗り味にはならない」のは有名な話ですよね。

そんな「BRZ tS」ですが、注目ポイントは走りの性能だけじゃありません。前バージョンからの進化として、とある“見えない部分”にもこだわっているのです。

それは音。エンジン音とか排気音なんて普通じゃん?と思うかもしれませんが、そうじゃありません。スポーツ系のコンプリートカートしては普通じゃない部分です。

野太い排気音や甲高いエンジン音ではなく、まったく逆の「静粛性」なのです。実はノーマルのBRZよりも走行ノイズが静かなんですよ。びっくりでしょ?

なんと、このBRZ tSはなんと内装にインシュレーター(遮音材)が追加されているんです。追加された場所はインパネの裏側、ドアの内部、そしてトランクトリムの裏。キャビンを効果的に覆うことで、ロードノイズを低減しようってわけです。

ええ、言いたいことは分かります。「走りを磨いたコンプリートカーなのに遮音材を追加して車重を重くするなんてどうなっているの?」ですよね。「けしからん!」という人もいるかもしれません。

開発陣だって一部の人からそう言われるのは百も承知。だけどこの「tS」が狙っているのは単に走りの性能を向上するだけではなく、快適性も考えた大人のスポーツカーを作り上げること。遮音材の追加による静かな車内造りは、その方向性を端的に表している部分なのです。

まさかとは思いますが、アナタはまだ「静かなスポーツカーなんてありえない」とか思っていませんよね? そんなの常識は21世紀の今ではもう通じません。スポーツカーが騒がしくてナンボなんて、今では当然のETCがまだ珍しかった時代のスポーツカー論ですよ。


最後に、このBRZ tSを欲しいと思ったあなたにもうひとつ大切な情報をお伝えしましょう。

受注締め切りはまだ1カ月先の10月12日ですが、キャッチした情報によると残りは販売店での在庫のみとのこと。つまり、欲しいならもう後がないってことです。急げ!!

(工藤貴宏)

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